阪神・青柳 復調の兆し 初回3失点も二回以降1安打のみ「だいぶ良くなった」
「阪神1-3中日」(2日、甲子園球場)
何度も何度も聖地に響いた「頑張れ青柳」コール。多くの子どもたちが訪れた甲子園で、阪神のエースが意地の投球だ。自身3連敗で3敗目を喫したものの、復調の兆しは見せた。
「前回に比べてボール自体はだいぶ良くなったと思います」
悔やまれるのは初回だ。先頭から岡林に左前打、大島に中前打を浴びる。続くアルモンテは内角直球で詰まらせたが、打球は左前にポトリと落ち、3連打でいきなり満塁のピンチ。4番・石川昂は投ゴロに仕留めて本塁封殺としたものの、続く細川に右中間へ先制の2点適時打を献上した。なおも1死一、三塁で溝脇を二ゴロ併殺に打ち取ったが、中日が一塁アウトについてリクエスト。リプレー検証の結果、判定が覆って3点目を失った。
それでも徐々に立ち直り、二回以降に許した安打は1本のみ。味方の好守にも救われながら、103球を投じて6回6安打3失点のクオリティースタートと先発としての役目は果たした。
「ラストチャンスの気持ち」と背水の覚悟で挑んだ一戦だ。前回21日・中日戦(バンテリン)では今季最短の三回途中4失点で2戦連続のKO。当初は28日・ヤクルト戦(神宮)に臨むはずだったが、降雨中止の影響でローテが再編され、登板間隔を中10日空けることとなった。
安藤投手コーチは「二回以降は青柳の投球が徐々に出てきた。ああいう粘りの投球ができたら、これから勝っていけるんじゃないかなと」と評価。青柳自身も「自分の持ち味であるゴロを打たせる投球が増えてきたことは改善点」と振り返った。ただ、「求められているのはそこじゃない。チームが負けてしまったのは自分の責任」と右腕。本来の姿を取り戻し、次こそチームを勝利へ導く。
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