阪神・佐藤輝 反攻打ァ!GW爆発の予感 岡田監督「調子上がってる、そら打つよ」

 4回、適時二塁打を放つ佐藤輝(撮影・中田匡峻)
 9回、二塁打を放ちポーズを決める
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 「阪神1-3中日」(2日、甲子園球場)

 上昇一途の主砲が意地をみせた。恒例の「ゴールデンウィーク こどもまつり」初戦。阪神・佐藤輝明内野手(24)が3点を追う四回1死一塁で左中間を破る適時二塁打。九回にも右線二塁打を放ち、今季5度目のマルチ安打と気を吐いた。連敗を喫したが、下を向く必要はない。次こそ、子供たちに勝利を届けてみせる。

 敗戦の中、光を見せたのは「さとうて」こと佐藤輝だった。火を噴くような痛烈な打球を2本放ち、甲子園に詰めかけた子どもたち、ファンを沸かせた。

 まずは3点を追う四回1死一塁。1ボールから福谷が投じた146キロの直球を逆らわずにはじき返した。左中間を深々と破る長打となり、一走・大山が本塁へと一気に生還。「しっかり振り切ることができましたし、大山さんがよく走ってくれました」と感謝した。

 これだけでは終わらない。2点を追う九回1死走者なしでは、2ボールからマルティネスが投じた153キロ直球を右翼線に運び、二塁打でチャンスメークした。いずれもファーストストライクの速球に対応。「強い当たりで良かったかなと思います」と両手には確かな感触が残った。

 この日の試合を含めた5試合で18打数7安打の打率・389、2本塁打、6打点、3度目のマルチ安打となった。4月11日・巨人戦では打率・138にまで成績が落ち込んだこともあったが、状態が上がってきた。「まだ打率も低い(・229)のでどんどん打って、どんどん上げていきたいです」とここから安打を積み重ねる。

 試合後、岡田監督も「調子が上がっているから、そら打つよ」と言及した。長打力のある佐藤輝が復調すれば、得点できるケースが高くなる。さらなる爆発に期待が高まる。

 中日3連戦は「ゴールデンウィーク こどもまつり」として開催されている。スコアボードに選手名が平仮名(助っ人は片仮名)で表記されており、佐藤輝は「さとうて」と表示。打席に立つ際には子どもの頃の口癖がビジョンで紹介され「しらんけど」という関西人の間ではおなじみの言葉をチョイスした。

 次戦こそ勝利につながる一打を放つ。チケットは完売。多くの子どもたちが詰めかけるに違いない。「やっぱり一番はホームランを打ちたい」と決意した佐藤輝。少年、少女の思い出に残るようなアーチをスタンドに架け、最高のゴールデンウイークを演出する。

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