阪神・中野 意地の1号!好相性の神宮で魅せた 今季108打席目「楽な気持ちで」 “不敗神話”はストップも
「ヤクルト4-2阪神」(30日、神宮球場)
思い出深い球場で、完璧な一撃を突き刺した。今季108打席目で飛び出した今季初アーチは、打線が打ちあぐねていた吉村から。阪神・中野は「塁に出ようと思って、いい形での反応で打てた」と淡々と振り返った。
難しい球にうまく反応してみせた。4点を追う六回1死。カウント2-1から吉村の146キロ内角直球を一閃(いっせん)。五回まで「0」を並べ続けていたスコアボードに、ようやく得点を刻んだ。
打席の中で意識していたのは、若いカウントから「真っすぐを捉えよう」という意識。150キロ前後の直球を想定し、自分が打てるボールを待っていた。
神宮は中野にとって、“パワースポット”なのかもしれない。新人だった21年はプロ初安打、初本塁打を放った球場で、昨季は6本塁打中3発が同球場。背番号51も好相性を実感している。
「自分自身、ホームランをここでよく打っているなというイメージもありますし、力強くいかなくてもいい形で捉えられれば入るかな、という楽な気持ちで、いい形で打てたと思います」
ただ、“不敗神話”は止まってしまった。昨季まで本塁打を打った試合は6戦全勝だったが、この日は勝利につながらなかった。
打点数はリーグ3位タイの13打点。4試合連続安打と状態も悪くない。5月2日から甲子園に戻って中日3連戦を戦うだけに、そのバットにかかる期待は大きい。
今後も2番打者としての役割を全うするつもりだ。「ホームランに限らず塁に出ることだけをしっかり意識して、これからもやっていきたいと思います」。首位返り咲きには、中野の攻撃力が必要。勝利に直結する一打や効果的な出塁で聖地を沸かせる。
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