阪神・近本、プレーボール弾!1号1番は元気だ 今岡コーチ“予言”的中 球団歴代5位タイ9本目の先頭打者本塁打

 1回、初球をとらえ先頭打者本塁打を放つ近本(撮影・中田匡峻)
 1回、ベンチ前で祝福を受ける近本
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 「中日2-1阪神」(23日、バンテリンドーム)

 リードオフマンの責務は果たした。阪神の1番・近本が初回、プレーボール直後の初球を今季1号となる先頭打者アーチ。今岡打撃コーチが“予言”していたという一発で先制した。

 福谷が投じた151キロ直球を振り抜いた。まだヒッティングマーチの演奏も始まらない中、響いた打球音。右翼スタンドに着弾すると名古屋の虎党から大歓声がわき上がった。会心の当たりの余韻に浸るようにダイヤモンドを一周。「気付いたら打ってました」と振り返った一撃は、プロ通算32号にしてバンテリンドームでの初アーチだった。

 「試合前から今岡さんに言われていたので。『ホームランそろそろ打て』って」と舞台裏を明かした近本。先頭打者本塁打は自身9本目となり、吉田義男と並ぶ球団歴代5位タイ。4位に名を連ねるのが、12本の今岡コーチだ。初球に限ると3本目で、球団歴代最多の真弓明信と今岡コーチの5本に次ぐ数字とあって、偉大な先人の背中に迫る。

 今季1番固定でレジェンドが担ってきた虎のトップバッターの系譜を受け継ぐ近本に、今岡コーチも全幅の信頼を寄せる。本塁打の兆しを感じていたかを聞かれ、「彼はいつもいいからね。勝てば良かったね」と返答。その言葉通り、前日の試合でも決勝適時三塁打を放つなど、ここまで打率・329と好調をキープ。昨季までのスロースターターのイメージを覆す活躍を見せている。

 初球弾は勝ち星に直結しなかったが、下を向いている暇はない。25日からは甲子園で今季初の伝統の一戦。「まだ相手投手が誰かも分からないので、どんなイメージで入るかは決めてないです」。静かに闘志を燃やす近本が、切り込み隊長としてG倒に尽力する。

 ◆近本の先頭打者弾 近本の先頭打者本塁打は今回が9度目で初球だったのは3度目となった。球団では真弓明信と今岡誠が5度記録している。なお、近本は新人だった2019年球宴第2戦でもNPB新人初の先頭打者弾を放つなどしてサイクル安打を達成。

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