阪神・佐藤輝が打たなきゃ 3打席連続空振り三振「そりゃ、打ちたいです」
「中日4-1阪神」(21日、バンテリンドーム)
開幕投手同士のマッチアップ、投手戦が予想された一戦。幸先いい初回先制も小笠原攻略には至らなかった。七回までに5安打、2四球も選んだが、犠飛の1点のみ。阪神の5番・佐藤輝明内野手の3打席連続空振り三振が痛すぎた。
初回の虎打線は希望であふれた。近本が四球を選ぶと、中野が1球できっちり犠打。ノイジーは二塁内野安打で続いた。1死一、三塁から大山が初球を狙って浅い左飛となるも、近本がホームを駆け抜けて先制。4番の今季4本目の犠飛で勢いに乗りたかったが、佐藤輝のバットは117キロカーブに空を切って三振に倒れ、竜の左腕に最小ダメージしか与えることができなかった。
3点を追う六回には、一発飛び出せば同点という絶好機を作った。ノイジーの四球と大山の三塁内野安打で、1死一、二塁。若き大砲が並んで座る5、6番に最高のお膳立てをした。名古屋の虎党のボルテージも上がったが、佐藤輝が118キロカーブにバットが当たらず、この日3つ目の空振り三振。続く井上も空振り三振で、左翼スタンドから大きなため息が漏れた。
今季2度目の1試合3三振と小笠原にしてやられた佐藤輝は「いいピッチャーなので…」と脱帽。19日・広島戦(甲子園)で開幕戦以来のマルチ安打を記録し復調を感じさせるも、その後は10打席連続安打なしとあって、「そりゃあ、打ちたいです」と本音をさらけ出した。高橋宏との対戦となる22日へ、「頑張りたいですね」と前向きな言葉を残した。
小笠原から2点目を奪えず、岡田監督は「まあカーブも良かったんちゃう?そらあないして抑えてるんやから」と嘆いた。佐藤輝については、「ボール球や」とバッサリ。リリーフ陣が無失点で逆転へ望みをつないだだけに、5番打者による打線分断にもどかしさが募った。
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