岡田阪神 奪首ならず勝利の方程式確立へ八回浜地再考 打線沈黙「打つほうがなあ」

 8回、被弾した浜地
 8回、山田(左)に勝ち越し2ランを浴び、ベンチで厳しい表情の岡田監督(撮影・中田匡峻)  
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 「阪神1-3ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 甲子園開幕戦で首位奪取はならなかった。初回に相手のまずい守備にも助けられて犠飛で先制も、終盤にヤクルト・オスナ、山田の一発攻勢を許して逆転負け。阪神・岡田彰布監督(65)は試合後、「ちょっと打つ方がなあ」と3安打に終わった打線を嘆いた。セ・リーグ連覇のヤクルトとの首位攻防戦。第2ラウンドは必ずやり返す。

 甲子園に快音とともに悲鳴がこだました。1-1の八回、2番手・浜地が誤算だった。1死から宮本にストレートの四球を与え、続く山田にバックスクリーンへ2ランを被弾。42465人に甲子園開幕白星を届けられず、2年ぶりの首位奪取もお預けに。セットアッパーとして期待していただけに、岡田監督の表情は曇った。

 「この間もそうやったけど、何か決めに行く時、高いやろ、ボールがなあ。ちょっと考えなあかんなあ。今のままじゃちょっとしんどいかも分からん」

 4日・広島戦(マツダ)でも1点のリードを守れず。昨季の実績を買い「八回の男」として起用していたが、これで2試合連続の失点。「後ろはかちっと決まれへん」という考えの下、勝利の方程式の再考を明言した。

 試合後の浜地は終始無言。「単純に実力不足です。四球が痛かった?それも含めて実力不足」。必死に言葉を絞り出したが、涙目にショックがにじんだ。

 打線もピタリと快音が止まってしまった。初回、先発・小川から中野の犠飛で先制点を奪った後、スコアボードにゼロが並び、追加点が奪えない。「良かったんちゃう、小川な。初戦も0点に抑えとったしな。オープン戦でも当たっとったけど、コントロールがええな」と指揮官。小川、石山、清水、田口の投手リレーの前にわずか3安打に封じ込まれては嘆くしかない。

 「ちょっと打つ方がなあ。広島の時はチャンス作ったけど、今日はホントな。そんな作れんかったしな」

 5番・佐藤は3試合連続無安打。いい角度で打球が上がっても、本来の飛距離を欠く。指揮官も「みんな先っぽばっかりやもんな。芯で捉えとったらアレやけど。(練習も)今日はあんまええことなかった」と苦笑いだ。

 王者・ヤクルトは一発長打のある打線に、先発、中継ぎも強力。「そら2年続けて優勝してるチームやん」と改めて2連覇の底力を痛感させられた。

 ただ、第一次政権5年間ではヤクルト戦カード負け越しは一度もなし。開幕からDeNA、広島、ヤクルトと昨季負け越したチームとの対戦が続くが、岡田監督はドッシリと構えている。タテジマでは08年9月29日以来となる白星で、負の流れを断ち切りたい。

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