阪神・小幡 わざとワンバン!爆肩に才木も感謝「愛してる」開幕3連戦躍動 打率・364
「阪神6-2DeNA」(2日、京セラドーム大阪)
“岡田野球”の真骨頂だった。4-1で迎えた七回2死一、三塁。3連投となった岩崎が2番・宮崎に大飛球を浴びた。打球は左中間フェンスを直撃。三走・戸柱が本塁を踏み、一走・佐野も一気にホームを突いた。
阪神・小幡竜平内野手の強肩が救った。打球を処理した近本が素早く転送し、小幡が遊撃定位置のはるか後方で捕球。振り向きざまの送球はワンバウンドで梅野のミットに収まり本塁で封じた。
殊勲の小幡は「バウンドすれば(ボールが)加速してくるので、計算してうまく投げることができた」と胸を張った。打った宮崎は三塁に到達していた。佐野の生還を許していれば1点差に迫られた上に、中軸を迎える危機を招くところだった。
反撃の流れを断ち切る乾坤一擲(けんこんいってき)の中継プレー。春季キャンプから取り組んできた連係が土壇場で結実し、守備重視を掲げる岡田監督は「本当に大きかった。打順的にもね」と頬を緩める。ベンチで祈るように見守っていた才木も「マジ、めちゃクソ、デカかった。(小幡に)愛してると伝えておきます」とお立ち台で絶賛し、場内を沸かせた。
守備が持ち味の小幡だが、3連戦では打撃でも存在感を発揮。計4安打で打率・364と打撃10傑で8位タイに名を連ねた。プロ5年目で初の開幕スタメンを勝ち取った。躍進が期待される22歳の成長株から目が離せない。
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