阪神 開幕3連勝 岡田マジックさく裂 神懸かり的な采配「俺にしたら普通のことやろ」
「阪神6-2DeNA」(2日、京セラドーム大阪)
猛虎桜が満開や。阪神が2年ぶりの開幕3連勝を飾った。新人の森下、小幡らスタメン起用された若虎が躍動し、八回には代打・原口がダメ押し2ラン。投手起用の妙も見せるなど岡田彰布監督(65)の采配が冴え渡り、開幕ダッシュに成功した。4日からは敵地で広島3連戦。まだまだ連勝伸ばしてや。
会心の岡田マジックに、3万6003人が酔いしれた。4-2の八回、カウント0-1から代打に送った原口の打球が左翼席へ突き刺さった。神懸かり的な采配がズバリ的中。場内が騒然とする中、岡田監督だけは余裕の笑みだ。
「まあ当たったと言っても、俺にしたら普通のことやろ。こんなの。点取りにいくんやからさ。コーチかて『すごい』言うけど『すごくない。普通やろ』って。点取るためにやってるんやからな」
ミラクルを起こしたのは4-2の八回2死一塁の場面だ。島田の打席で一走・中野がけん制の間に二盗成功。得点圏に進むと、岡田監督がベンチを出る。カウント0-1から代打・原口を送り、勝負師が最高の結果をもたらした。
「原口にはセカンドに行ったらいくと言うてたんよね。最後、湯浅が投げるんだったら2点でも良かったかも分からないけどね。石井という、初めてのポジションなんで点が欲しかったしな」
奥の手を使うチーム事情があった。前夜は中継ぎ7人を起用してサヨナラ勝ち。激戦から一夜明け、2連投中の浜地をベンチメンバーから外し、同じ条件の湯浅も温存させた。ただ「ワンポイントでもいいから岩崎は使いたかった。一番経験があるし」と左腕のベンチ入りは決めていた。
その展開通りに進むから驚きだ。4-0の七回1死一塁で才木から岩崎にスイッチ。3連投となる左腕は大和と宮崎に適時打を浴びたが、遊撃・小幡の好返球に救われ、2点のリードを保ったまま降板。八回は開幕戦2失点のK・ケラー、6-2となった九回は今年失点0の石井を投入して3連勝を飾った。
「先発があと3人投げていないので。3連勝で勢いが付くと思うけど、ドッシリ地に足をつけて、みんなでやっていきたいですね」
2年ぶりの開幕3連勝も岡田監督が浮かれるはずはなく、手綱を締め直す。15年ぶりの虎将復帰も岡田采配は健在だ。“アレ”へ向かって手応え十分の開幕ダッシュを決めた。
野球スコア速報
関連ニュース




