阪神 中野の好走塁、加治屋の好判断 狩野氏「隙のない野球。『阪神は手ごわい』という印象を与える」【解説】

 5回、大山の安打で、一塁から三塁を陥れる中野(撮影・高部洋祐)
 11回、大和の犠打を処理し、二塁に送球する加治屋(撮影・中田匡峻)
 11回、犠打に失敗した大和。手前は二塁手の中野(撮影・中田匡峻)
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 「阪神6-5DeNA」(1日、京セラドーム大阪)

 元阪神で、デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏(40)が、MBSラジオで阪神-DeNA戦を解説した。阪神は延長十二回サヨナラ勝ち。劇的な結末以外にも、開幕2試合で見せた細かい野球を称賛した。

   ◇  ◇   

 阪神は最大4点リードをはねかえして劇的な勝利をつかんだ。

 延長十二回2死走者なしからつないで、2死満塁から近本がサヨナラ打。先頭の代打・糸原は初球を打って右前打を放ち、小幡は四球を選んでガッツポーズ。途中出場の坂本もよく打った。延長十二回からプロ初登板したドラフト6位・富田(三菱自動車岡崎)の好投も劇的勝利へつながる一因だった。

 最後の場面以外も素晴らしいが、随所に隙のない野球を見せていた。

 五回1死一塁は一走・中野が大山の左前打で一気に三塁へ進み、佐藤輝の同点中犠飛へつなげた。

 中野は二塁を回ったところで、左翼手がわずかに抜いた動きを見て一気に三塁を陥れた。相手の隙を見逃さない好走塁だった。

 3月31日の開幕戦では佐藤輝が八回に安打を放った後、好走塁で二塁へ進んでおり、チームとしてしっかりした走塁ができているように感じる。

 延長十一回に登板した加治屋は1死一塁で代打・大和のバントを処理すると、迷わず二塁へ送球し併殺とした。一塁走者は桑原でギリギリのタイミングだったが、捕球体勢なども考慮して、自ら思い切って勝負したと思う。

 開幕してまだ2試合だが、こういう野球を続けられると、相手にとって「阪神は手ごわい」という印象を与えられるはずだ。

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