【藤田平氏の眼】積極性が光る阪神ドラ1森下 ヒットゾーンが確立されている

 「オープン戦、阪神6-0日本ハム」(10日、甲子園球場)

 阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が10日、「3番・右翼」で出場し“プロ初”&甲子園初本塁打を放った。期待の即戦力ルーキーについてデイリースポーツ評論家・藤田平氏(74)は「自分のヒットゾーンが確立されている」と高評価。右翼レギュラー争いでも「一歩抜け出した」とした。

  ◇  ◇

 森下の積極性が光った試合だった。三回の2ランは初球を仕留めたもの。甘いストレートだったとはいえ、それを見逃さず、思い切りのいいスイングで左翼席に運んだ。

 初球から迷いなく打ちにいけるのは、ストライク、ボールの見極めがしっかりとできているからこそ。自分のヒットゾーンが確立されている証拠だ。

 四回の打席では逆方向へおっつけて右中間へ適時二塁打。一、二塁の好機で追加点が欲しい場面。やみくもにフルスイングするだけでなく、走者を進めるための打撃ができるところも持ち味だ。しっかりと考えて打席に入ることができている。

 現時点では外野のレギュラー争いは中堅を除く2つのポジションが空いている状況だが、岡田監督の頭の中にはこの日の打撃を見て、森下の開幕スタメンがより鮮明に刻まれたのではないか。初回1死二塁では3ボールから打ちにいって、いい当たりの遊ゴロに倒れたが、3ボールになっても“待て”のサインが出なかったのも、期待の表れといえる。

 開幕まで3週間を切り、今後は他球団も先発ローテ級の投手が投げてくる。レギュラーを取るためにはこれからが踏ん張りどころとなるが、現状、ライバルたちの状態と比較してみても森下が一歩抜け出したといえる。

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