阪神・小幡 巻き返し打ァ 開幕遊撃争い終わってない 守備でも猛アピ「そこが重要」

 「カーネクスト2023 WBC強化試合、阪神4-7韓国代表」(7日、京セラドーム大阪)

 開幕遊撃争いは終わっていない。阪神・小幡竜平内野手(22)のバットは雄弁に物語っていた「2番・遊撃」で出場し、2安打2打点をたたき出した。「結果が出たことは良かった」。簡潔な言葉に安堵(あんど)がにじむことはなかった。

 0-0の三回。無死一、二塁で9番・植田が初球に犠打を決めて好機を広げた。高山が倒れて2死二、三塁となり、小幡が打席に立った。「植田さんが一発でつないでくれたのもあるし、いい流れ、いい形で入ることができた。うまくセンター方向に抜けてくれた」。韓国の左腕・具昌模の145キロ直球を的確に中前へ打ち返した。チーム初安打が先制の2点適時打となった。

 先月24日の2軍練習試合・日本ハム戦(名護)の第3打席以来、オープン戦では待望の初安打。打席数や安打数の少ない選手から優先的に打順を組んだことを明かした岡田監督も「(安打は)久しぶりちゃう」と目を細めた。指揮官の“親心”に応えるように、五回の第3打席では変化球を再び中前に運んだ。

 メジャーに所属する韓国の遊撃・金河成(パドレス)にも刺激を受けた。「守るリズム、ステップの仕方、グラブさばきを見られてすごく勉強になった。うまい選手を見て学んでいきたい」とさらなる成長の糧にする。

 木浪との遊撃を巡る争いは熱を帯びてきた。春季キャンプ終盤、岡田監督は「木浪優勢」に言及していたが、小幡が久々に打棒でアピールに成功。「ショートは打たんでええ」が指揮官の持論だが、インパクト十分だったのは間違いない。この日は定評のある守備でも安定感を披露。「やはりそこが一番重要になってくる。しっかり守れたことは良かった」とうなずいた。より高い水準で競い合うことで、虎の遊撃はさらに強固なものとなる。

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