【藤田平氏の眼】阪神・大山は自分の型で前さばきを 輝は低重心で三振数減

 「阪神春季キャンプ」(24日、宜野座)

 タイガースの看板を背負う阪神・大山と佐藤輝はおのおの、自分のテーマと向き合い充実したキャンプを過ごしているようだ。まず大山はミートポイントを従来より前にする打撃に着手。その中で「自分の型」を固めて開幕を迎えてもらいたい。

 岡田監督からの助言で挑戦している「前さばき」は非常に良い取り組み。ただし、現状はその中で「ズレ」もある。打つたびにポイントが違っているのだ。

 以前と比べ前で打つようにはなっているが、1球ごとに違ったポイントでたたいており、まだ自分の型をつかめていない。25日からのオープン戦は前さばきを自分のものとして固める必要がある。

 一方の佐藤輝は昨季までと比べて重心が低くなり安定している。これで自然と目線も下がり、高めのボール球に手を出さなくなる。三振数は減るだろう。

 練習試合やフリー打撃からも「ボールに手を出さない」という意識を感じる。この点はバットを振ることに徹底した昨年までの彼との大きな違いだ。

 いずれにせよ2人を見に来るファンがいる。公式戦は143試合。オープン戦や日本シリーズを含めれば160試合以上。課題に打ち勝ち、ファンのため全試合に出場する2人を見たい。

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