阪神ドラ1・森下 ええやん一線級左撃ち!昨年10勝の竜・小笠原から2戦連続適時打

 2回、小笠原(左)から同点適時二塁打を放つ森下(撮影・中田匡峻)
 2回、同点適時二塁打を放った森下(撮影・中田匡峻)
 2回、左前に同点打を放ち駆け出す森下(撮影・高部洋祐)
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 「練習試合、中日9-3阪神」(23日、Agreスタジアム北谷)

 阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が23日、中日との練習試合(北谷)に「6番・右翼」で先発出場し、適時二塁打を放った。昨年12月の入団会見で対戦を熱望していた、母校・東海大相模の3学年先輩にあたる小笠原からの一撃。対外試合3戦連続安打を、左腕からの初安打でマークした。ローテ投手を相手にした対応は、岡田監督を満足させるものだった。

 「まず戦えたことを光栄に思います」-。母校の先輩とプロとして対峙(たいじ)できた喜びが、森下の全身に満ちあふれた。初対戦でいきなりの“小笠原撃ち”。「また対戦した時にギアを上げてくると思うので、その時も打ち返せるように頑張りたい」とシーズンでの再戦を見据えて、気合を入れ直した。

 先制を許して迎えた二回、四球の佐藤輝を一塁に置いての打席。3連続直球で攻められ、カウント1-2と追い込まれても冷静だった。「チェンジアップが来ることも頭に入っていたので、インコース真っすぐを張りながら、変化球も対応していこうって形」で待ち構え、左翼線へ適時二塁打。木浪の左前打では一時逆転となるホームを踏んだ。

 「追い込まれる前に仕留めるのが一番ですけど、対応できたのは良かった」と森下。ハイレベルな反省を込めて振り返った中、岡田監督は「(1軍クラスにも)対応してんちゃう?」と評価した。

 昨季2桁星左腕からの同点打。チームとして防御率1・93に抑えられた天敵だが、ゴールデンルーキーにはどこ吹く風よ。対外試合では15日・楽天戦の藤井以来となる左腕との2度目の対戦で、しっかりと結果を残した。昨季、チームは先発が左腕の試合は22勝32敗と大きく負け越したが、森下が苦手克服の重要なピースとなりそうな雰囲気も漂う。

 守備では二回、龍空のフェンス直撃打に素早く反応し、一塁走者を三進までにとどめるプレーもあった。「後方のフライだったり、カットまでの送球だったり、多少はできたかなと。これを続けていきながらもっとピッチャーを助けられるような守備をしていきたい」と森下。指揮官も「外野の連係とかな、中継とかはな、ちゃんとね、できてるし。それは良かったよな」と賛辞を惜しまない。

 キャンプもいよいよ最終クールに突入。岡田監督の評価も、ファンの期待も日に日に高まる。沖縄の日差しを浴びられるのも残りわずか。南国の地で開幕右翼を不動にするため、打って守って最後までアピールを続ける。

 ◆22年は相手が左腕先発で苦戦 阪神は8月9日・DeNA戦(先発・今永)~同26日・中日戦(先発・大野雄)まで10連敗するなどシーズン計22勝32敗。

 ◆中日・小笠原の阪神戦 22年は1勝1敗。8月13日は7回4安打無失点、11奪三振で勝利投手。同27日は7回8安打3失点、8奪三振で敗戦投手。対阪神シーズン防御率は1.93だった。

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