阪神ドラ1森下 浜風OK 初の特守で“浜風特訓” 岡田監督は肩絶賛「ものすごいもんな」
「阪神春季キャンプ」(20日、宜野座)
阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が20日、90分間に及ぶ初の個別守備練習で、本拠地・甲子園をイメージした“浜風特訓”に励んだ。強風が吹く中、マシンによって高々と上げられた飛球を次々にキャッチ。風にあおられた白球を追って体勢を崩しポロリとやる場面もあったが、名手への試練を乗り越えて、目標のひとつであるゴールデングラブ賞へ改めて意欲を示した。
聖地の“見えざる敵”と向き合う準備も万端や。最大風速6メートルの宜野座。強風の日を待って行われた個別守備練習で、森下が悪戦苦闘しながら白球を追った。
「力みすぎや、翔太ぁ~!!」。サブグラウンドに筒井外野守備走塁コーチの声が響く。捕球に向かう最初の走り出しに力が入り過ぎていることを、繰り返し注意された黄金ルーキー。甲子園名物の浜風を想定した強風を浴びながら、島田と板山の3人でフライ60球を捕り続けた。
風にあおられたボールを追って倒れこむこともあった。「風が強い日に練習して損はない。しっかり対策したい。思った位置よりはるかに流されて難しかった」と森下。筒井コーチは球の縫い目を探して捕球する方法などを伝えて、「近本だって最初は捕れなかったし、経験です」と2年連続でゴールデングラブ賞に輝いている不動の中堅手の名前を挙げ、伸び代に期待した。
メイングラウンドに練習場所を移した際には、ちょうど右から左へ風が吹き、浜風と同じシチュエーションで右翼の守備位置に。最後はドームで筒井コーチにマンツーマン指導を受け、初の特守90分を締めくくった。
この日のフリー打撃では7打席立って、ビーズリーに三振を喫するなど安打性はゼロ。対外試合で好アピールが続いていた『打』は一休みとなったが、その分、『守』に力を注ぐ形となった。
15日・楽天戦、18日・DeNA戦では右翼を守って無失策。シートノックでは岡田野球の象徴でもある中継への送球で、強肩も披露してきた。開幕右翼を任せることになりそうな指揮官も、「下手では全然ないし、シートノックではスローイングもものすごいもんなぁ。送球ミスがないやんか。肩には自信持ってると思うけどな」と守備力を認める。
高校時代から守備で作ったリズムを打撃につなげるスタイルだという森下。「ゴールデングラブもゆくゆくはしっかりとっていきたい」と最高峰への思いも強い。“チカモリ”コンビで鉄壁の右中間を結成し、秋にはアレをキャッチする。
関連ニュース




