「阪神紅白戦、白組２－３紅組」（１１日、宜野座村野球場）

　阪神の新助っ人、ヨハン・ミエセス外野手（２７）＝前レッドソックス傘下３Ａ＝が１１日、今季初実戦となる紅白戦に、１軍メンバー主体となる白組の「４番・右翼」で先発出場した。四回に痛恨の適時失策を犯したが、最終六回には、実戦初安打となる中前適時打を放って名誉挽回。３打数１安打に「対応力的には良かったんちゃうかな。もっとアカンかなと思ってたから、ビックリしたわ」と岡田監督の評価も急上昇した。

　浮き沈みの激しい“ミエちゃん劇場”だった。まずは五回、右中間に飛んだ渡辺諒の打球を、一度はグラブに収めるもポロリ。中継の送球も乱れて、一気に打者走者の本塁生還を許した。

　汚名返上のチャンスは最終回。２死から３番・ノイジーが放った白組初安打となる二塁打に続く。渡辺雄の１４０キロ直球を中堅にはじき返す“虎初適時打”。打線はつながり、四球を挟んで６番・原口の中前打で本塁を踏んだ。

　悲喜こもごものミエセスは、「状態はいいと思うし、ボールもよく見えてるし、バットの角度もいいので、続けたい」と『打』のアピールに満足げ。ミスした『守』には「自分が捕らなきゃいけないところだったので、言い訳はないです」と反省の弁だ。試合後はメロンパンをおいしそうにほおばって、“愛されキャラ”の神髄ものぞかせていた。