阪神・ドラ6富田 なるぞ!100年に一人の逸材 同郷のスター棚橋さんのように

 母校に掲げられた幕の前でポーズを決める富田(撮影・坂部計介)
 新日本・棚橋
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 阪神ドラフト6位の富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が26日、岐阜県大垣市の母校・大垣商グラウンドで自主トレを公開。約2時間、キャッチボール、ランニング、ウエートトレで汗を流した。同市出身のスターで、100年に一人の逸材と言われる新日本プロレスの棚橋弘至のような活躍を見せ、地元に恩返しすることを誓った。

 オレも100年に一人の逸材になる!生まれ故郷であり、高校時代の3年間を過ごした大垣市。地元にそんなスターがいたとは…。衝撃の事実を知った富田は「え!そうなんですか!?」と目を輝かせた。棚橋弘至。「愛してま~す!」で知られ、存続の危機にあった新日本を奇跡の復活に導いた「エース」だ。

 「(幼少期を過ごした)養老からプロ野球選手が出るのも初めてですし、岐阜からもなかなかいないと思う。最初ってやっぱり騒がれるけど、ここから結果出さないと、それも終わってしまうと思う。結果を出して、もっと盛り上がってもらえるように頑張りたい」

 数々の戦いに打ち勝ってきた棚橋。プロの舞台で富田も勝ち星を重ね、地元のスター、そして「エース」になっていきたいという強い思いがにじみ出た。そんな中で今、重点的に取り組んでいるのがウエートトレなどでの下半身強化。さらに11月からはブルペンにほぼ毎日入っていることも明かした。

 1日80球を週4、5回投げているといい、「(社会人の時は)週2ぐらいだったんですけど、投げる体力がついてこないなと思って。先発か中継ぎかまだ分からないですけど、中継ぎは連投があると思うし、先発でも9回投げるかもしれないので」と頻度を増やした意図を説明。先発と中継ぎ、どちらを任されても対応していく意気込みだ。

 この日久しぶりに訪れた母校で「垂れ幕とかもあって、本当にうれしいなと。ここからは結果を出してもっと喜んでいただけるようにやっていきたい」と改めて気を引き締めた。「ミスター甲子園」「虎の天才児」…いつかそんな異名を携え、故郷に錦を飾る。

 ◆富田 蓮(とみだ・れん)2001年9月6日生まれ。21歳。岐阜県出身。174センチ、78キロ。左投げ左打ち。投手。大垣商、三菱自動車岡崎を経て22年度ドラフト6位で阪神から指名を受ける。中学時代には大垣ボーイズに所属。大垣商では1年秋からベンチ入り。三菱自動車岡崎入社後、侍ジャパンのU-23代表に選出。最速は147キロ。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク。

 ◆棚橋弘至(たなはし・ひろし)1976年11月13日、岐阜県大垣市出身。立命大でレスリングを始め、在学中の98年2月に新日本プロレスの入門テストに合格。卒業後の99年10月に真壁伸也(現真壁刀義)戦でデビュー。03年4月に初タイトルのU-30無差別級王座を獲得。IWGPヘビー級王座を通算8度奪取、G1クライマックスを07年、15年、18年に制覇するなど、新日本を2000年代の暗黒時代から“エース”として支えてきた。181センチ、103キロ。ニックネームは「100年に一人の逸材」。得意技はハイフライフロー。決め台詞は「愛してま~す」。

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