阪神・藤浪「最優先」で虎に帰る メジャー活躍後オファーあれば “ラストタテジマ”で約束

 同期入団の北條(26)らと遠藤をもみくちゃにする藤浪(撮影・田中太一)
 トークショーを盛り上げる藤浪(撮影・飯室逸平)
 虎トークイベントで笑顔を見せる藤浪(奥左)=撮影・田中太一
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 「阪神ファン感謝デー2022」(26日、甲子園球場)

 ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す阪神・藤浪晋太郎投手(28)が26日、甲子園で行われたファン感謝デーに参加し、現状を虎党に説明した。移籍が実現すれば、この日が最後のタテジマ姿となる可能性もある。ファンに感謝を伝えるとともに、メジャーで活躍後に阪神へ復帰することに意欲を示した。

 久々にその名が聖地にアナウンスされると、ひときわ大きな拍手が起こった。「背番号19、藤浪晋太郎」。最後となるかもしれないタテジマ姿を多くの虎党が目に焼き付けた。

 「楽しかったですし、盛り上がってもらったかなと自分としては良かったと思います。最後になるのかなと思いながら、場内1周とかしてました」

 3年ぶりに甲子園で開催された祭典を、藤浪もファンとともに満喫した。毎年恒例「虎トーク」のコーナーでは、「まだ交渉も始まっていない。ポスティングの正式な申請もしていないので」と現状を説明。司会のお笑いタレント・陣内智則から「メジャーで活躍して、またタイガースに戻ってきてくれますよね?」と問われると「もちろんです」と力強く約束した。

 12月以降は代理人・ボラス氏側との連絡を増やしていく見通しを明かしている。今季はポスティングシステムの交渉期間が申請手続き後から45日間となっており、「出すタイミングも考えないといけないですし、その辺りを話しながら」と時期を見極めていく。

 移籍が実現すれば、この日が最後のタテジマ姿となる可能性もある。「いろいろあったなと思いながら、1日過ごしてました」と感慨深そうに話した背番号19。「本当はもっと成績を出してアメリカに行くのがベストな形だったんでしょうけど、そうではない中、応援してくださる方が多いので、結果で恩返しできたら」と憧れの舞台での活躍を誓った。

 送り出すこととなれば、ファンが望むのはメジャーで活躍した右腕が再びタテジマに袖を通す姿だ。「帰ってくることがあって、そのタイミングでオファーがあれば、最優先というか、タイガースに貢献したい」。この日注がれた万雷の拍手が、藤浪の夢を後押しする。

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