阪神・中野 来季は二塁でベストナイン獲る 球団初二遊間受賞へ「挑戦できるのはうれしい」

 ベストナインで入場する中野(代表撮影)
 セ・ベストナインの(前列左から)岡林、佐野、近本(後列左から)中野、村上、牧、中村、青柳(代表撮影)
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 阪神の中野拓夢内野手(26)が25日、遊撃部門で初のベストナインを受賞し、都内で行われた「NPB AWARDS 2022 supported by リポビタンD」に出席。球団生え抜き選手では史上初となる、二遊間でのベストナイン獲得に意欲を示した。また、近本光司外野手(28)は最多盗塁者賞、ベストナインを受賞。同じく出席した青柳や湯浅らと喜びを分かち合った。

 球界を代表する選手らと並び、中野がスポットライトを浴びた。初めて手にした勲章に、自然と表情は崩れる。遊撃手としてつかんだベストナイン。次に照準を合わせるのは、球団初の偉業だ。

 「今年はショートで受賞できた。二遊間で取れたら自信になる。二遊間で取ることはなかなかできないですし、そこに挑戦できるのはうれしい。連続で取ることが大事だと思っている」

 2年目の今季は135試合に出場し、打率・276、6本塁打、25打点、23盗塁、出塁率・301。足を使った積極的な攻撃で存在感を示した。来季は、二塁へのコンバートが決定的。ポジションが変わっても、やるべきことは変わらない。

 狙うは2年連続のベストナイン。阪神の生え抜き選手で二遊間での選出はいない。憧れの鳥谷でさえも遊撃のみだ。今回受賞したDeNA・牧やヤクルト・山田、広島・菊池涼ら強敵が多いが、チームに貢献するためにさらなる高みを目指す。

 結果を残す中で、チームメートの姿も刺激になっている。同じ社会人出身で、2学年上の近本の存在だ。昨シーズン獲得した盗塁王のタイトルは奪い返された。ただ、「近本さんが近くにいることによって、自分も盗塁しないといけないと。走ってやろうと、いい方向に気持ちが持っていけた。いい相乗効果が出ていると思う」とプラスに働いている。

 ベストナインが発表されて、お世話になった人や地元の友人、母から連絡が届いた。「いろんな方から『おめでとう』と連絡をもらいました。タイトルを取ることによって、いままで関わってくださった人もそうですし、地元である山形県民にいい報告ができる」。活躍を願ってくれる人のためにも、中野はさらに成長し続ける。

 ◆阪神生え抜き選手の二塁手&遊撃手選出は過去になし 阪神生え抜き選手が二塁手と遊撃手の2ポジションで選出された例は球団史上ない。西岡剛はロッテ時代に遊撃手で3度(05、07、10年)、阪神時代に二塁手で1度(13年)。他球団では大洋・高木豊が二塁手(90~91年)、遊撃手(85年)で選出されている。また落合博満は一塁手(83、88、90~91年)、二塁手(81~82年)、三塁手(84~86、89年)の3ポジションで表彰されている。

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