岡田阪神セットアッパー候補 新助っ投ビーズリー獲り 〝ケラー2号〟もほぼ「決まり」

 阪神が新外国人としてジェレミー・ビーズリー投手(26)=前パイレーツ=の獲得に乗り出していることが19日、分かった。メジャー通算18試合登板ながら、奪三振率12・0をマークしたパワーピッチャーで、セットアッパーとして期待される。また、岡田監督は先発タイプのブライアン・ケラー投手(28)=前レッドソックス傘下3A=の獲得に動いていることも明かした。

 リーグ屈指のブルペン陣に、新たな剛腕が加わる。球団がリストアップした中で岡田監督が「ボール自体は一番良かった。変化球も良かった」と高く評価したビーズリーだ。

 今季ブルージェイズでは9試合の登板にとどまったが、3Aでは20試合で2勝1敗、防御率2・61と安定した投球を披露。最大の魅力は奪三振率だ。191センチ、106キロの長身から150キロ後半の直球を投じ、スライダー、チェンジアップを武器に、メジャー通算24回2/3で33三振をマーク。驚異の奪三振率12・0をたたき出した。

 今季も歴代4位の通算703本塁打を誇るカージナルス・プホルスを打ち取るなど随所でポテンシャルの高さを見せつけた。20日に27歳の誕生日を迎えるなどまだまだ若く、伸びしろも期待できる。NPBの他球団も調査を進めていた中、ウインターリーグでの投球をチェックした指揮官が獲得へ向けて、ゴーサインを出した形だ。

 今季、阪神の救援防御率2・39はリーグトップ。前回の監督時代に“JFK”を確立した岡田監督は今回の第二次政権で4~5人で「勝利の方程式」を編成する方針を掲げている。岩崎、湯浅、ケラーの鉄壁リリーフ陣にビーズリーが加われば、令和版“JFK”の完成も見えてくる。

 もう一人の助っ人も明らかになった。岡田監督が「ほどんど決まりやろ」と明かしたケラーだ。「ケラー、ケラーでややこしいやろ(笑)」と冗談交じりに新助っ人のケラーは先発起用することを明言。「(球速)150キロぐらいでコントロールはええよ。スリークオーターで右(打者は)は打ちづらいなっていう印象やな」とローテ入りへ期待を込めた。

 岡田監督は新外国人について「野手2人、投手2人」を獲得する構想を明かしていた。この日までに右打ち外野手であるノイジー、ミエセスに加えて、投手もビーズリーとケラーの獲得に動いていることが判明。18年ぶりの“アレ”へ戦力補強は着々と進んでいる。

 ◆ジェレミー・ビーズリー(Jeremy Beasley)1995年11月20日生まれ、26歳。米国出身。191センチ、106キロ。右投げ右打ち。投手。17年にエンゼルスと契約。20年1月にダイヤモンドバックスへ移り、20年8月にメジャーデビュー。21年4月にブルージェイズ、22年8月にパイレーツへ移籍。主な球種は直球とスライダー、チェンジアップ。MLB通算18試合で1敗、防御率5・84。

 ◆ブライアン・ケラー(Brian Keller)1994年6月21日生まれ、28歳。米国出身。190センチ、95キロ。右投げ右打ち。2016年にヤンキースと契約。メジャー経験なし。22年はレッドソックス3Aで登板31試合で6勝5敗、防御率3・27。3A通算62試合で9勝9敗、3・64。

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