阪神・岡田監督「予想外に板山ええよな」打撃を大絶賛 左で一番、守備も評価

 「阪神秋季キャンプ」(13日、安芸)

 これは大収穫よ、はっきり言うて-。阪神・岡田彰布監督(64)が、秋季キャンプ第3クールを終えたここまでの総括の中で、板山の打撃を褒めちぎった。

 「予想外にええ思ったのは、そら板山やなあ。ここに来てる左(打者)やったら、一番ええんちゃうか。守りも無難にこなすし、肩もええしなあ。ええよな。思ってる以上やな、ビックリしたわ」

 2021年の43試合出場が最多で、今季はわずか14試合。通算打率・219で、1軍に定着できていない大卒入団7年目、28歳の総合力の高さに驚きを隠せなかった。

 その評価を聞いた板山自身は「マジっすか!?」と目を丸くしながらも「輝(佐藤輝)とか、そういう選手と比べたら実績もないので、頑張るだけかなと」と表情を引き締める。

 指揮官の高評価の裏には、『岡田の教え』を実践できているという点もある。「今までバットを寝かしていたのを立てて、傘を差すようなイメージで持った状態から強く打ちに行く」と、今は岡田監督が「一番楽な構え」と話す『傘差し打法』に変更した。

 さらに、打球速度が一気にアップした、ボールの上をたたく感覚の『スピン打法』にも手応えを感じている。「マシン相手なら百発百中くらいで、できるようにならないとダメ。このキャンプ、オフで取り組む内容は明確」と意気込み十分だ。

 プロ入り後は外野だけでなく、投手、捕手以外の内野全ポジションを守ったことがある“便利屋”。岡田監督の下、板山が一皮むけようとしている。

 ◆板山祐太郎(いたやま・ゆうたろう)1994年3月27日生まれ、28歳。神奈川出身。180センチ、82キロ。右投げ左打ち。外野手。成立学園、亜大を経て2015年度ドラフト6位で阪神入団。プロ初出場は16年4月22日・広島戦(マツダ)で代打(結果は二ゴロ)。1軍通算125試合で打率.219、1本塁打、9打点。22年は14試合で打率.125、本塁打と打点なし。

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