岡田新監督「最後はタイガースのために」 就任決断の決め手は阪神愛

 就任会見を終え、笑顔でポーズを決める岡田新監督(撮影・飯室逸平)
 星野監督(左)からバトンを受けた岡田監督。中央は久万オーナー=03年
 入団発表の席で小津球団社長(左)と固い握手をする岡田=79年
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 阪神の岡田彰布新監督(64)は16日、大阪市内のホテルでの就任会見で、あふれる“阪神愛”について語った。思うように勝てない古巣の現状に歯がゆさを覚え、球団からの要請を受諾。ファンの思いが誰よりも分かる勝負師が、悲願の優勝へとチームを導く。

 岡田新監督が就任を決意した最大の理由が、DNAとして体内にあふれる“阪神愛”だった。「2005年に優勝して、まさかね、それから優勝できないと思ってなかったんで」。自身が監督としてリーグ制覇を成し遂げてから、17年間も頂点に立てていない古巣への歯がゆさが、就任会見でも思わず口をついた。

 「スタンドから見て、なんとかしたいというかね。そういう気持ちはすごくあったので」。評論家として多くの試合を見ながら、あまりのもどかしさに、歯に衣(きぬ)着せぬ手厳しい言葉を放つこともあった。

 だからこそ「要請をもらって、なんとかね、年齢的にも長くできないと思いますけど、最後はタイガースのためにね、ユニホームを着ようかなと。そういう気持ちになりました」と15年ぶりの再登板を決断した。

 父・勇郎さん(1986年に他界)が阪神の有力な後援者。父に手を引かれ、幼少期から何度も甲子園を訪れ、スター選手と触れ合う機会もあった。79年ドラフトでは、運命に導かれるかのように6球団競合の末、阪神へ入団。主力として1985年には、球団初の日本一を経験。03年には1軍内野守備走塁コーチとして、05年には監督として。近年の阪神優勝のすべてに貢献している。

 「やっぱりドラフトで当ててもらって、選手時代も日本一までなれた」。そんな愛する阪神が優勝が遠ざかっている現状に、「とにかく強く、勝てるチームなんですよ。でも勝てないんで。そのへんのちょっと歯がゆさはあった」と明かす。

 目指すは18年ぶりのV奪回。「前回は(03年の)優勝チームを率いたんで、ものすごくきついところもあったんですよね。今回は非常に楽しみ」。岡田新監督は早くも腕をぶしている。

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