阪神・佐藤輝 超人継承や!2代目襲名へ誓った本塁打増「打ってなんぼなので」

 阪神・佐藤輝明内野手(23)が25日、今季限りでユニホームを脱ぐ、近大の先輩でもある糸井嘉男外野手(41)の称号「超人」の継承を誓った。この日は甲子園球場で行われた全体練習に参加。残り3試合となったチームでただ一人、全試合出場を継続する若き主砲が、2代目超人の襲名につながる一発で、矢野阪神を逆転CS進出に導く。

 偉大な先輩の期待には結果で応える。糸井は21日の引退試合後の会見で「超人」の称号を継いでほしい選手を問われると「テル(佐藤輝)に決まっている」と即答。そのやりとりを目にした佐藤輝は「結果を残していけば、周りが言ってくれると思う。結果を出して(超人と)呼んでもらえるように頑張ります」と決意をにじませた。

 2年目の今季は3試合を残した現時点で打率・264、20本塁打、84打点。昨季の24本塁打には届いていないが、打率・238、64打点は大きく上回っている。それでも佐藤輝は「ホームランを打ってなんぼなので、そこはまだまだ」と自らに求められているものを理解し、納得していない。

 昨秋から佐藤輝を指導してきた藤井康1、2軍巡回打撃コーチは「ケガもなく、1年戦うことの素晴らしさ、そこは評価できる」とチーム唯一の全140試合出場に合格点を与える。その上で本塁打数の減少については「そこはこれからの課題」と指摘する。

 若き主砲にさまざまな助言をしてきたことを踏まえ、「その中で自分で築き上げて、自分でコツをつかむのがプロ」と言い切る。「それこそ、糸井が19年もやれるような、自分の中でこれだというのをつかむ。今はそれをつくっている状態」と説明。「もっとバットを振り込んで振り込んで、これだというのをつかんでくれたら」と今後の覚醒に期待を寄せる。

 佐藤輝自身にも「いろんなことを試しながら、だんだんバッティングのことを去年よりは理解しだした」と手応えはある。8月は月間打率・228と不振に陥ったが、昨季のように2軍落ちすることなく自力で克服。「去年みたいに最悪な事態にならないくらいの引き出しはできた」と自身の成長を自覚する。

 連敗した3位・巨人とのゲーム差は0・5に縮まった。CS進出を懸けた残り3試合へ「負けられないというのは、終盤になってからずっとある。目の前の一戦一戦をしっかり戦いたい」と力を込めた。本塁打も「もちろん、そこが一番目指す結果なので。これからも打てるように頑張ります」と最終打席までこだわり続ける。2代目超人を目指す佐藤輝の一発が、チームの逆転CS進出へ望みをつなぐ。

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