「巨人－阪神」（１７日、東京ドーム）

　今季限りでの引退を表明している阪神の糸井嘉男外野手（４１）が、巨人が試合前練習を行っている東京ドームのグラウンドに姿を現した。

　巨人の試合前練習中、原監督が一塁ベンチ前で練習を見つめていたところに糸井が訪れて数分間、話し込んだ。最後は原監督が労をねぎらうように手を差し出し、２人は握手を交わした。その後も元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチ、阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチらに頭を下げた。

　また、糸井はそのほか、日本ハム時代のチームメートである中田や、２０１３年の第３回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）日本代表で同僚だった坂本らとあいさつを交わした。談笑する近大の後輩に当たる畠と佐藤輝に歩み寄ると、畠は深々と頭を下げ、直立不動で握手した。

　出場選手登録はされないが、関東のファンに最後の勇姿を見せるために今回の遠征に同行した糸井。その後は久々に試合前練習に参加した。２１日の広島戦（甲子園）で引退試合を行うことが決まっている。