阪神・梅野 伊藤将援護の2点適時打 完投けん引「やりがいありました」

 4回、2点タイムリーを放つ梅野(撮影・飯室逸平)
 4回、2点タイムリーを放つ梅野(撮影・飯室逸平)
 4回、2点適時打を放つ梅野(撮影・田中太一)
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 「阪神9-1ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 相棒を助けたい一心で、阪神・梅野隆太郎捕手(31)はがむしゃらにバットを振り切った。鋭い打球が三遊間を抜けると同時に、虎党の大歓声が沸き上がる。塁上で白い歯を見せ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「なんとか事を起こしたい気持ちでした。結果として2点。大事なところで取れたのでよかったです」

 押し出し四球で1点先制した直後の四回無死満塁。高梨の高めに浮いたフォークを捉え、左前2点適時打を放った。押し出し四球の後ということもあって初球からフルスイングをかけるなど、積極的な姿勢で見事アジャストに成功。「三振だけは嫌やなと集中して、なんとかボールに食らいついた」と気迫の一打を振り返った。

 伊藤将のリーグ単独トップの6完投中、5完投を梅野が捕手としてけん引。この日は好リードで1失点完投勝利に導き、「自分も本当にやりがいがありましたし、(伊藤将が)満足した顔を見られたのが本当に良かった」と女房役らしく、相棒の好投を喜んだ。

 お立ち台では9日・DeNA戦(横浜)に向けて、「あさっても勝つバイ!」とおなじみのセリフで締めた背番号2。攻守で頼れる扇の要が、チームの躍進を支えていく。

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