阪神・青柳 またも夏場に失速 猛威DeNAにのみこまれ1年ぶり連敗で6差
「阪神0-4DeNA」(23日、京セラドーム大阪)
阪神は今季22度目の零敗で、連勝が4でストップした。先発の青柳晃洋投手(28)が5回3失点で、約1年ぶりとなる連敗で3敗目。今季自身最長となる3試合連続で白星を逃した。昨季も夏場に失速した苦い経験がある。CSに進出するためには、右腕の奮起が欠かせない。エースよ、踏ん張ってくれ!
チームに勝利を-。ローテの軸として、人一倍その思いが強いからこそ、ふがいなさが募った。青柳が5回7安打3失点で3敗目を喫し、今季自身初となる連敗。降板後のコメントは「チームに迷惑をかけてしまい、申し訳ないです」と珍しく言葉数が少なかった。
立ち上がりから苦しんだ。初回、先頭・桑原にストレートの四球を与えると、神里へも2球続けてストライクが決まらず、試合開始から6球連続ボール。その後、フルカウントから左前打を浴びて無死一、三塁とピンチを招き、続く佐野を二塁併殺に打ち取った間に先制点を献上した。
0-1の二回には1死から戸柱に左中間へ二塁打を浴び、その後、2死三塁から8番・森に3ボールを与えたところで申告敬遠を選択。2死一、三塁で投手・今永と勝負したが、甘く入ったツーシームを捉えられて左前適時打を浴びた。三回には四球と安打などで2死一、二塁とされると、戸柱に左前適時打を許し、まさかの三回まで毎回失点。四回以降は無失点で抑えたが、毎回走者を出して5回105球と球数がかさみ、五回先頭の打席で代打を送られた。
これで自己最多タイ13勝を前に、3試合連続で白星から遠ざかっている。昨季は自身8連勝で10勝に到達した8月24日・DeNA戦後に3連敗を喫するなど約1カ月、白星から遠ざかった。20年も8月27日・中日戦で6勝目を挙げた後、シーズン終盤に約2カ月勝てない時期を経験しており、課題の夏場でまたしても足踏みだ。
チームは今季22度目の零敗を喫し、2位・DeNAとのゲーム差は「6」に広がった。右腕の投球について「コントロールが定まってなかったんで、リズムを作るっていうところができなかったね」と振り返った矢野監督。今後について問われると「もちろん、もちろん。頑張ってもらわなあかんね」ともう一踏ん張りに期待した。
ここまで1人で9つの貯金を積み上げてきた右腕。仲間が、多くの虎党が、エースと認める男の力は最後まで欠かせない。残り27試合。チーム一丸で描くドラマは、ハッピーエンドが良い。
野球スコア速報
関連ニュース




