阪神・青柳 10連勝お預け 球数かさみ6回2失点降板も粘ったエースの意地

 先発し、力投する青柳(撮影・田中太一)
 6回、同点に追いつかれ悔しそうな表情で引き揚げる青柳(撮影・田中太一)
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 「DeNA3-2阪神」(9日、横浜スタジアム)

 意地は見せた。本調子とは言えない中、阪神・青柳晃洋投手が6回5安打2失点(自責1)と粘りの投球。ただ、68年・村山実以来となる球団右腕54年ぶりの自身10連勝は次戦以降に持ち越しとなった。

 「リードを守り切ることができずに降板となってしまって申し訳ないです。際どいところで判定がどうこうというところもありますけど、そこに投げている自分が悪いかなと思うので。DeNAの作戦勝ちなんじゃないですかね」

 スタメンに左打者7人を並べ、猛虎のエースを何とか崩そうと向かってくるDeNA打線。今季1試合最多の3四球を与えるなど、五回終了時点で球数は100球と序盤から苦しめられた。

 2-0の四回には連打を浴びるなど2死一、二塁とピンチを招くと、宮本の打球を処理した二塁・糸原が一塁へ悪送球し、1点を返された。2-1の六回には、先頭・牧に二塁打を浴びるなど1死三塁の危機で代打・オースティンが打席へ。手ごわい相手をカウント1-2から外角低めツーシームで二ゴロに仕留めたものの、その間に同点を許した。

 「三振を狙いにいった結果、最後のボールが1番甘かったというところが1番の反省点」と悔やんだが、勝ち越しは許さず。矢野監督は「ちょっと球数が増えちゃって、というところはあったけど。全体的には、その中では粘ってくれたのかなと思います」と奮闘を評価した。

 試合後は「ここ3、4試合くらい、どのチームも、追い込まれたらファウルで粘るっていうのが続いている。それで毎回、6回までしか投げられていないので、どうにかしなきゃなと思います」と先を見据えた右腕。チームを勝利へ導くために、まだまだ進化を続ける。

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