阪神・藤浪 120日ぶり先発で広島圧倒だ “甲子園の申し子”大会開幕日に進化見せる

 6日・広島戦(マツダ)で先発する阪神・藤浪晋太郎投手(28)が5日、1軍に合流した。今季2年連続開幕投手を務めた右腕は、ウエスタンで防御率1・77と安定した投球を続けてチャンスをつかんだ。4月8日・広島戦(甲子園)以来120日ぶりとなる先発マウンド。結果を残し、逆転優勝へのピースとなる。

 照りつける日差しの下、藤浪はマツダスタジアムで黙々とキャッチボール、短ダッシュで汗を流した。120日ぶりの先発マウンドで結果を残すべく、静かに闘志を燃やす。「久しぶりだからといって、特別な感情はないですね。やれることをやるだけです」。先発にこだわり続ける虎の剛腕に、絶好のチャンスが巡ってきた。

 4日・巨人戦(東京ド)で先発したウィルカーソンは二回途中でKOされ、この日出場選手登録抹消となった。先発ローテに穴が空いており、今回好投すれば一気に“返り咲き”を果たせる好機だ。「特別な意識を持つことなく、1人でも多く、1イニングでも長く投げられるように頑張りたい」と意欲。母校・大阪桐蔭の夏の甲子園出場も決まり、「刺激になります」と後輩の活躍も力に変える。

 今季は2年連続開幕投手を務め、3試合に先発して1敗、防御率6・00。4月13日に新型コロナウイルス陽性判定を受けて2軍に降格した。先発として調整を続けたが、5月31日に中継ぎとして1軍に昇格。5試合連続無失点と好投したが、6月13日に登録抹消後は2軍で先発として再調整を始めた。

 その後、ウエスタンで5試合に先発し、計26回2/3を投げて防御率2・36。数字こそ圧倒的ではないものの、変化球を磨き続けた。前回先発した7月31日・広島戦(丸亀)では、2軍降格後最速の160キロを計測。末包にソロを許したが、4回3安打1失点と好投。「ホームランの失投以外は全て意図したボールだった」と好感触を得た。

 安藤2軍投手コーチは、ツーシームを軸に据えた投球に目を見張った。「どうしても相手にフォーク、カットボールのイメージが強くなってしまう。ツーシームを見せられたら、非常にいいボールになる」と新たな武器を評価する。

 藤浪自身も「投球の幅は広がっていると思います」と手応えは十分だ。自慢の直球ばかりに頼らないNEWスタイルで、今季初勝利をつかんでみせる。

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