【藤田平氏の眼】阪神は打線全体での攻略必要 ただ打てないで終わってしまったゲーム

 「巨人7-0阪神」(4日、東京ドーム)

 変化球に弱いという阪神の課題を露呈したゲームだった。巨人・山崎伊の両サイドへ小さく動く変化球に対し、各打者が“どっちつかず”になってしまった印象が拭えない。こういう投手を攻略するには、やはり打線全体で球種なりコースを絞って、相手にプレッシャーをかける必要がある。

 今年の阪神ベンチを見ていると、打撃コーチが指示するというよりも、個人個人がスコアラーのデータを見ながら狙い球を絞っているように映る。この日も序盤から振っていく球種もコースも各打者によって違っていた。個人がホームランなりを打てば勝機を見いだせるが、相手の術中にはまるとなすすべなく敗れる。18度目という完封負けの多さは、打線として攻略できていないところに要因があるのではないだろうか。

 5失点を喫したとはいえ、まだ序盤の二回だった。1点ずつでも返していければ、巨人のリリーフ陣にも不安があるだけに、勝機を見いだせる可能性があった。だからこそ、各打者がただ打つだけで終わってしまった内容に悔いが残る。

 今3連戦を見ても、打線の状態は決して良いとは言えない。投手頼みのゲーム展開が続いていくとみられる。そういう時こそ個人ではなく、打線全体で相手を攻略していく姿勢が欲しい。

2023-11-05
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