村上一人にやられて阪神が痛恨の逆転負け 首位ヤクルトとのゲームは10に広がり7月終了
「阪神2-4ヤクルト」(31日、甲子園球場)
夏の甲子園大会(8月6日開幕)開催前最後となる聖地での一戦はヤクルトに痛恨の逆転負けを喫した。
主導権を握ったのは阪神だった。自身2連勝中のガンケルが、この日も好投。初回から危なげなく三者凡退を重ね、四回、山田に初安打を許すまで完全投球を披露。2死から青木に二塁打を浴びた六回には、福原投手コーチが慌てて通訳を伴ってマウンドに向かったが、山田を中飛に打ち取り、ここも得点を与えない。6回72球、3安打無失点。先発の役目は果たした。
打線は大山が先制適時打を放ち4年連続の70打点をマークした。四回。近本、佐藤輝の連打で無死一、三塁のチャンスとなり、打席が回ってきた。カウント2ボールから3球目。原が投じた144キロシュートを逆らわず右方向にはじき返し、打球は一、二塁間を破った。三走・近本は悠々とホームイン。チームに先制点をもたらした。この試合前の時点で69打点だった大山は、この一打で70打点とした。
4年連続70打点は球団の生え抜き日本人野手に限定すると、掛布雅之氏(81から85年以来)の快挙だった。
しかし村上一人にやられた。2-0の七回に2番手の渡辺がソロを浴びて1点差とされ、九回には守護神・岩崎が同点ソロを被弾。延長十一回には石井が勝ち越しの2ランを浴びた。4失点すべてが村上の一発。首位ヤクルトとのゲーム差は10に広がり、7月を終えた。