阪神・才木“精神と時の部屋”入ってみたい 少しの時間も無駄にしない貪欲な姿勢
「阪神7-3ヤクルト」(30日、甲子園球場)
久々に帰ってきた甲子園のお立ち台。一段高い場所から見上げた景色は、阪神・才木にとって格別なモノだった。「最高です!!」。6回4安打2失点で1186日ぶりに挙げた“聖地星”。また一つ、復活の一歩が刻まれた。
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野球が職業となった今でも、才木は野球少年のようなキラキラした目でマウンドに立ち続けている。少しでもうまくなりたい一心で一日、一日を過ごしている23歳。そんな才木には、野球をしている間に一度は入ってみたい“部屋”があるという。
人気漫画「ドラゴンボール」の中に出てくる「精神と時の部屋」。物語の中では、その部屋の時間が1年たつ間に、現実世界では1日しか経過していないという設定であり、人よりも多くの時間を過ごすことができる。その話をしていると、才木は真っ先に「野球うまくなるやん」と口走った。「1日で1年分トレーニングできるなんて最強やな」。1日で1年分休めると考えることもできる中、23歳の野球少年は迷わず野球に時間を費やすことを選ぶという。
須磨翔風高時代も朝の体幹トレーニングを日課とするなど、少しの時間も無駄にせずに野球と向き合ってきた。プロで活躍できるようになった今も、その貪欲な姿勢は変わらない。(デイリースポーツ・北村孝紀)