岡義朗氏 才木を1186日ぶりの甲子園勝利に導いた梅野のリードにアッパレ 

 3回、山崎を空振り三振に仕留めてピンチを脱した才木(左)は梅野(右)と拳を握る(撮影・北村雅宏)
 4回、2点タイムリーを放つ梅野(撮影・飯室逸平)
 4回、梅野は中前にタイムリーを放ち、一塁上でバンザイ(撮影・坂部計介)
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 「阪神7-3ヤクルト」(30日、甲子園球場)

 広島、阪神、オリックスでコーチを務めたデイリースポーツ評論家の岡義朗氏(68)が30日、甲子園球場で行われた阪神-ヤクルト戦を解説。才木浩人投手(23)を1186日ぶりの甲子園勝利に導いた梅野隆太郎捕手(31)のリードを絶賛した。

 ◇ ◇ ◇

 才木は初回から腕が振れていたし、直球を中心としたいい立ち上がりを迎えられていた。ヤクルト打線が、こんなに直球で押してくるのかと面食らっている感じさえ受けた。

 そんな中で迎えた三回1死二、三塁の場面。塩見、山崎をフォークで退け、無得点にしのいだ。走者を三塁に背負えば、暴投での失点を避けたいがためにフォークのサインは出しにくいものだが、梅野は平然とフォークのサインを送り続けた。

 また才木も、梅野を信じてサインにうなずき、腕を振って要求通りに投げ込んだ。この投球も実にお見事だった。それでも、大事な場面を見越して1巡目に1球もフォークを投げさせず、ここぞのところまで隠しておいた梅野の巧みなリードが光った。見どころ満載のコンビネーションだった。

 阪神は5連勝で貯金を今季最多の「2」としたが、首位・ヤクルトとは9ゲーム差。残り47試合で逆転優勝を狙うのであれば、残り10試合となったヤクルト戦はひとつも落とせないし、残りカードでも2勝1敗ペースが最低条件となってくる。

 6回で才木が降板した後の継投を見ていると、明らかに矢野監督は優勝を意識した采配を振っていたように思う。数字だけを見れば厳しくは映るが、最後まで諦めずに頑張ってもらいたい。

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