阪神・梅野 4・3以来の千金2号「雰囲気一変できた」 好リードで完封導く

 「阪神3-0巨人」(14日、甲子園球場)

 甲子園に漂っていた重い空気を、阪神・梅野隆太郎捕手(31)が一振りで吹き飛ばした。簡単に3アウトを奪われたくない一心で、ボールに食らいつく。歓声と拍手の後押しも受けながら白球がスタンドインすると、会心の笑みを浮かべた。

 「球場の雰囲気がちょっと重くなった感じがあった中で、思い切りの良さをしっかり出せた。ああやって球場の雰囲気を一変できたのは、流れの中でも良かったかなと思うね」

 1点リードの四回2死走者なしで迎えた第2打席だ。前打者のロハスが三振ゲッツーに倒れ、虎党のムードは一気に暗くなったが、梅野は「自分の打席を集中して迎えよう」と、平常心でバッターボックスへと向かった。

 シューメーカーがカウント1-1から投じた3球連続の直球を強振。白球は高々舞い上がり、そのまま右翼ポール際に吸い込まれた。4月3日・巨人戦(東京ド)以来の2号ソロ。流れを引き寄せる価値ある一発を放ち「しっかり打たないと切れる打球でした。感触良くホームランになった」と自画自賛する。

 聖地では今季初アーチとなり「この歓声の中でグラウンドを一周回れたことが本当にうれしい。やっぱり歓声って最高なもんだな」。そう余韻に浸るほど心地良い一発に加え、リードでは伊藤将の完封勝利を引き出した。

 「まあ、将司様々ですよ!」と上機嫌の梅野。初回や四回に得点圏に走者に進められるシーンもあり「すんなりというようには見えなかったかもしれないけど…」と前置きしつつ「コース、高さと丁寧にしっかり投げてくれた。左打者に内角も意識させることができた」と左腕の投球術に称賛を惜しまない。

 チームは2戦連続の完封勝利で、巨人戦は4カード連続で勝ち越しだ。「明日も勝つバイ!」-。お立ち台で響き渡った梅野の宣言通り、一戦必勝で白星を重ねる。

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