A・ロッド鮮烈阪神デビュー いきなり2点タイムリー 大逆転Vへ「ガンバリマス」
「阪神6-3DeNA」(22日、甲子園球場)
すさまじい打球が瞬く間に右翼・神里の頭上を越えていく。3点リードの七回1死二、三塁。代打で登場した阪神の新助っ人アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が来日初打席で衝撃のデビューを飾った。フルカウントから宮国の146キロをフルスイングし、あいさつ代わりの2点適時二塁打だ。
「みんながつないでチャンスを作ってくれたので、後はランナーをかえすだけだと思っていたよ。追い込まれた後は何とか前に飛ばそうという気持ちだったし、とにかく出塁してくれたチームメートに感謝したいね」
1軍昇格即の大暴れだ。試合前練習では45スイング中、柵越え8本。左翼席上段に突き刺す特大弾もあった。うわさ通りの怪力に周囲がざわめいても助っ人は冷静だ。「パワーは自分の強みだけど、パワーだけあってもダメ」とキッパリ。「場面によって狙い球を決めて、いいスイングができるように心がけている」と胸を張った。
消化不良に終わった2020年のオリックス時代とは違う。食事だけでなく、言葉も少し理解できる。「メンタル的に成長というか、しっかり準備できている」。この日はベンチスタートだったが、心身共に充実した状態だ。
お立ち台でも「阪神ファン、ハジメマシテ、ガンバリマス」と流ちょうな日本語であいさつ。「チームのために全力を尽くして、残りの試合全部勝てるように頑張ります」と高らかに誓った。ヒゲを蓄えたワイルドな風貌に期待は高まる。大逆転Vの使者が最高のスタートを切った。
◆アデルリン・ロドリゲス(Aderlin Rodriguez)1991年11月18日生まれ、30歳。ドミニカ共和国出身。192センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。08年にメッツとマイナー契約。マリナーズ、オリオールズなどを経て20年はオリックスでプレーし、59試合で打率・218、6本塁打、25打点。今季はパドレス傘下エルパソ所属。メジャー経験なし。マイナー通算215本塁打。
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