【狩野恵輔氏の眼】桐敷は阪神の先発ローテに変化をつけられる投手
「阪神0-3広島」(7日、甲子園球場)
プロ3度目の先発マウンドに臨んだ阪神のドラフト3位・桐敷拓馬投手(23)=新潟医療福祉大=は一発に泣いて3敗目を喫した。それでもデイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(39)は5回を4安打1失点の内容を評価。「先発ローテに変化を生み出せる投手」と今後のローテ入りを期待した。
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先発の桐敷は立ち上がりこそ久々で浮き足立ったように見えたが、三回以降は変化球が低めに集まるように修正。ここが開幕当初と違い、ファームで成長してきた部分だと思う。右打者の懐もしっかり突けるし、同じ左の伊藤将とはまた違ったタイプのパワーピッチャー。後半戦に向けて先発ローテに入ってきてほしい投手だ。
その理由として、ローテの軸となっている西勇、青柳、ガンケル、ウィルカーソンの右4枚が両サイドで勝負するゴロピッチャー。投球スタイルが非常に似ている。捕手目線で考えると、勝っている時は同じタイプが続いても問題ないが、状態が悪くなるとなかなかアクセントをつけることが難しくなる。相手打者からすれば同じイメージを持ちつつ次戦に臨むため、アドバンテージにもなる。
それだけに、3連戦ベースで考えると左投手や藤浪のようなパワーピッチャーが2戦目にいてくれると、変化をつけやすい。右投手、左投手、右投手といった形や、違うタイプを間に挟むことで、連敗するリスクを少しでも軽減できる。
阪神の現状を考えれば、連敗を避けて、白星を積み重ねていかなければならない。この日、桐敷が見せた投球は、先発ローテに変化を生み出せる投手だと感じた。
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