阪神・島田 梅野のミス帳消し先制打 連敗脱出導いた「野手で投手を楽に」
「中日2-5阪神」(2日、バンテリンドーム)
嫌な流れにはさせない。なんとしても先制点を奪う。目の前にあるチャンスを生かすために、阪神・島田が極限まで集中力を高める。コンパクトに振り抜いた打球は二塁・阿部の頭上を越えた。
「昨日、一昨日とチャンスの場面で打てていなかったですし、今日は野手で投手を楽にさせてあげようというふうに話していたので、それがいい結果となってよかったです」
三回2死三塁。1ストライクから松葉が内角低めに投じた127キロカットボールを逃さない。完璧に捉えた当たりが右前に弾み、一塁に到達した島田は三塁ベンチに向かって、右拳を突き上げた。
島田が打席に入る前、前打者の中野の左飛で三走・梅野が本塁生還…かと思われたが、鋭い当たりに梅野が飛び出してタッチアップできず。左翼がそれほど肩の強くないA・マルティネスであることを考えれば焦る必要はなく、先制点を奪えていたはずだった。
それだけに、先制機を逃さなかった島田の一打には付加価値が伴う。常に「低くて強いライナー性の打球」を求めている。この日の一打は、打撃練習時から意識する心掛けを体現できたと言えるだろう。4連敗脱出に導く決勝打を放った若虎のバットが、夏の反攻に欠かせない。
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