阪神・伊藤将 鬼門バンテリンでも竜キラー 頼もし連敗ストッパー「本当に良かった」

 「中日2-5阪神」(2日、バンテリンドーム)

 味方のミスが続いた序盤のピンチで、阪神・伊藤将の“負けん気”にスイッチが入った。初回1死一塁では併殺コースの遊ゴロを中野が失策。二回には1死二塁で大山が失策してピンチが拡大。それでも「ピンチになればなるほど燃える」と明かす左腕は、後続を断って先制点を与えなかった。

 「ランナーを出しても粘り強く、点につなげさせないように踏ん張ることができた」。冷静に振り返った背番号27は、その後も淡々とスコアボードに「0」を並べていった。

 4点リードの七回には投球数が100球を超えたところから2失点を喫したものの、その回を投げきって無四球の堂々たる投球で5勝目を手にした。チームが1勝6敗と今年も苦しんでいた鬼門のバンテリンドーム。自身も当地での初勝利、そして今季ビジター初星を挙げる形で、中日戦通算5戦4勝0敗の“竜キラー”ぶりを証明してみせた。

 それでも「今はいいだけで、絶対に中日の方も対策とかをしてくると思う。自分もしっかりと研究しながらやっていけたら」と気を引き締める。

 ルーキーイヤーの昨季も4度を数えた“連敗ストッパー”でもある。「連敗ストップができたのは本当に良かった」。頼もしい2年目左腕がいる限り、「8」まで伸びた土曜日の連勝はまだまだ続いていく。

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