阪神・矢野監督 劇勝呼ぶド執念継投 投手陣の絆強し!救援6投手が毎回安打許しても失点許さず

 延長11回、熊谷が勝ち越しヘッドスライディングを決め、大喜びでベンチから飛び出す佐藤輝(中央)ら阪神ナイン(撮影・田中太一)
 (右から)熊谷、梅野とタッチする岩崎(撮影・山口登)
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 「オリックス2-3阪神」(11日、京セラドーム大阪)

 ブルペン陣も阪神劇的逆転勝ちの立役者だ。入団から9年連続白星をマークした岩貞の言葉が絆の強さを物語る。

 「将司(伊藤)から全員で27個のアウトを取って、延長に入ってからもみんなでつないだもの。勝ちきって本当にうれしいです」

 0-2の六回、先発・伊藤将が1死を奪ったところから小刻み継投に入った。加治屋、渡辺、石井で七回までつなぐと、同点に追いついた八回からアルカンタラを投入した。

 「リリーフもみんながいい仕事をしてゲームを作ってきた状況だったし、自分もゼロで次にバトンを渡したという一心だったよ」

 助っ人は仲間の心意気に奮起した。八回を3人で抑えると、九回もマウンドへ。先頭・伏見の左翼ポール際のファウルにはヒヤリとしたが、2死二塁まで踏ん張り、岩貞にスイッチ。2連投の左腕は福田を中飛に打ち取りピンチ脱出。延長十回も窮地をしのぎ、延長十一回のドラマにつなげた。岩貞は言う。

 「ブルペン陣みんなで団結している。マウンドに上がるときに後ろにも投手がいるという安心感があるというのはみんなが思っていることだと思います」

 最後は守護神・岩崎が1死一、三塁のピンチをしのぎ、交流戦トップタイの7セーブ目、シーズンでは13個目となるセーブを記録。疲れも吹き飛ぶ、格別な1勝だ。

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