阪神・佐藤輝、交流戦逆転Vへ撃て 好機2度凡退で得点圏打率・206 自力Vまた消滅

 「ソフトバンク4-0阪神」(9日、ペイペイドーム)

 阪神は2試合連続、今季15度目の零封負けで自力優勝の可能性が再び消滅した。佐藤輝明内野手(23)は得点圏に走者を置いた場面で2度凡退。得点圏打率・206と好機で精彩を欠いている。ただ、チームは4番が打点を挙げれば15勝9敗だ。わずかに可能性を残す交流戦優勝へ向けて、10日からはオリックスとの“関西ダービー”。テル、打ってくれ!!

 最後の最後まで4番のバットから快音は響かなかった。4点を追う九回1死二塁。148キロを仕留め切れなかった佐藤輝の打球は浅い左飛だった。結局、初対決のレイにもスコアボードに9個の「0」を並べられ、今季15度目の零敗を喫した。2夜連続で博多の虎党を喜ばせることはできず、1日に復活させていた自力優勝の可能性が再び消滅した。

 6連勝の勢いは止まってしまった。再び深刻な得点力不足に陥っている。今3連戦初戦の六回に奪った2点を最後に21イニング無得点が続く。特に佐藤輝の得点圏打率・206はセ・リーグ6球団の4番でワースト。この日は四回2死二塁でも遊ゴロと、得点圏に走者を置いて勝負強さを発揮できていない。

 5月27日からのロッテ3連戦(ゾゾ)では守護神・益田からも含めて2本塁打、5打点と爆発。その後は3カード連続でノーアーチと鳴りを潜めている。1日からの6連勝中も無双状態だった5番・大山の陰に隠れるように2打点しか挙げられなかった。

 この日の試合前練習中、矢野監督、北川打撃コーチ、藤井康1、2軍巡回打撃コーチから指導を受ける場面が見られた。2試合連続無安打と結果には出なかったが、試合後の指揮官は「今日のスイング自体はそんな悪いって感じしなかった。今日は自分のスイングに近いような、ポイントでは振れてた感じはあった」と復調気配を感じ取っている。

 下を向いてばかりはいられない。交流戦は首位ヤクルトと2ゲーム差になったが、初優勝の可能性は残されている。10日からの最終カードは敵地でのオリックスとの関西ダービー3連戦だ。「残り三つなんで、ピッチャー陣はみんな頑張ってくれると思うんで、野手が何とかやっていきます」と矢野監督は攻撃陣に期待を寄せる。

 その中心はもちろん佐藤輝だ。また今季、打点を挙げた試合は15勝9敗と背番号8の存在感は揺るがない。チームの勝敗を背負うのは4番の宿命だ。若き主砲が仕事を果たし、逆転での交流戦初制覇を手繰り寄せる。

 ◆阪神交流戦Vの条件 阪神の交流戦Vはかなり厳しい状況。10日からのオリックス3連戦で3連勝すると12勝6敗で勝率・6666。一方、交流戦首位・ヤクルトは10日から2位タイのソフトバンク3連戦で2敗1分けなら阪神が勝率を上回れる。また、12勝6敗で並んだ場合は交流戦でのTQB(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)の大きいチームが優先される。またソフトバンクと勝率&勝数が並んだ場合は直接対決の成績が優先されてしまう。

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