大山無双止まって阪神も止まった 6月初黒星で今季初7連勝ならず

 「ソフトバンク1-0阪神」(8日、ペイペイドーム)

 鷹の執念の前に虎の連勝が止まった。最大の見せ場は1点を追う八回だ。阪神は中野、近本の連打と、佐藤輝の四球で1死満塁。この回からマウンドに上がった又吉を攻め立てる。ここで打席に入ったのは交流戦絶好調の大山。左翼席に陣取った虎党の応援は、いやが上にもヒートアップした。

 しかし、又吉の執念が上回る。最後は内角カットボールで空振り三振。続く糸原も空振り三振で無得点に抑えると、今季からソフトバンクのセットアッパーとなった右腕はガッツポーズを決めた。

 「悠輔(大山)の場面も一番いいところで回ったんでね。交流戦で悠輔は頑張ってくれているし、毎回毎回打てるわけじゃないからね。う~ん、もちろん点取りたかったし、勝ちたかったけど」。矢野監督も悔しそうに振り返った。

 四回にもビッグプレーで得点を阻まれる。2死一、二塁から糸原が右翼前に安打。二走は快足の近本だ。誰もが先制点と思ったが…中村晃の素早い返球&捕手・甲斐の絶妙なタッチで本塁憤死。近本はうつぶせのまま、悔しさでしばらく起き上がれないほどだった。

 この日の勝利で今季ペイペイドームでは、ノーヒットノーランを含む4戦4勝となった先発・東浜を含め、鷹投手陣のここぞの気迫の投球を前に無得点。「あれだけいいコースに投げられたら、そんな簡単じゃないけど…」と指揮官も脱帽するしかなかった。

 今季14度目の完封負け、7度目の「1-0」負けで連勝は6でストップ。自己最長を続けていた佐藤輝の連続安打も10試合で止まり、大山の快進撃もいったん停止となった。それでも落ち込んでいる暇はない。交流戦4カード連続勝ち越し、そして優勝を目指して再び快進撃をスタートさせる。

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