「阪神１－０楽天」（２４日、甲子園球場）

　華麗にスライディングキャッチを決めると、悲鳴が歓声に変わった。阪神・島田が１－０の七回、一打逆転を防ぐファインプレーだ。指揮官の采配に好判断と俊足で応えてみせた。

　六回に１点を先制し、直後の守備から糸井に代わって右翼の守備に就いていた。安打とエラーなどで２死二、三塁の場面。浅村が放った痛烈な打球に猛チャージし、滑り込みながらダイレクトで捕球した。

　捕球できなければ逆転確実という中で、リスクを恐れず突っ込んだ。勝利をもたらすビッグプレーに「今、チームにできることはああいうことしかないんで、与えられたところで自分の仕事をすることを心掛けて準備している」と胸を張った。

　両者無得点の六回２死一塁では左翼線に上がった大飛球を大山がフェンス際のラバー部分に激突しながら好捕。執念のジャンピングキャッチで流れを呼び、直後の先制適時打につなげていた。

　さらに九回１死二塁では、一、二塁間に飛んだゴロを二塁・植田が懸命に手を伸ばして追いついた難しい体勢から、一塁への正確な送球でアウトを稼いだ。１点リードを投手力、そして守備力で守り切った交流戦初戦。緊迫した試合でサブメンバーの働きぶりも際立った。