阪神のストッパー 岩崎から湯浅へ代えるとしたら?高代氏「今がそのタイミング」

 力投する湯浅(撮影・高部洋祐)
 最後を締め、ガッツポーズを決める岩崎(撮影・高部洋祐)
 8回、中山を三振に仕留め、雄たけびを上げる湯浅(撮影・高部洋祐)
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 「阪神2-1巨人」(21日、甲子園球場)

 阪神は九回、抑えの岩崎勝投手(30)が打たれ、1点差に詰め寄られながらも何とか逃げ切った。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は“阪神の勝利の方程式”に言及。「クローザーに適しているのは湯浅。代えるなら早いほうがいい」と語り、セットアッパー湯浅京己投手(22)の“昇格”を提唱した。

 八回に登板した湯浅は中島に四球こそ与えたが、大城をど真ん中のストレートで中飛に打ち取り、中山をフォークで三振に仕留めた。今は何の不安もなく自信をもって投げているように見える。日に日に成長しているのを感じるね。

 彼のよさはストレートの威力にある。分かっていても打ち損じてしまうから、そのストレートで押していけるのが強みだ。

 また腕を真上から振り下ろすから角度がある。さらに腕の“しなり”がいいので、打者からは、ひじから先が見えづらいのではないか。

 フォークを中心にした変化球もいいし、制球力もある。空振りさせられる。三振を取れるというのが最大の魅力だと言えるね。そして精神的にも強そうだ。

 この試合は九回に登板した岩崎の出来がよくなかったね。増田陸と丸、ウォーカーに3連打されて1点を奪われた。引っ繰り返されずに踏ん張るところはさすがだったが、いかにも苦しそうだった。

 ここ1週間で3試合に投げて、いずれも調子が上がらず、いつもの岩崎ではなかった。そうなると、どうしてもストッパーとしての役割という話になってくる。

 (岩崎は17日のヤクルト戦の九回、1点リードで登板しながら四球と2本の長短打で同点にされると、オスナに右犠飛を打たれてサヨナラ負け。20日の巨人戦は延長十回に登板し、無失点だったが満塁のピンチを背負う苦しい投球だった)

 岩崎は球の走りと制球のコンビネーションが持ち味の投手。高めのストレートとチェンジアップ。だが、今の岩崎はボールの質がよくないね。

 これまでセットアッパーが長かった岩崎だが“この回で試合を終わらせる”という抑え役が受ける重圧は、全然違う。

 長いシーズン、調子を保ち続けるのは大変だろう。ここは湯浅という可能性のある投手が出てきたのだから、岩崎には少し楽なポジションで投げさせて、調子が戻るのを待つということを考えてもいいのではないか。

 ただし、代えるのなら早いほうがいい。今は湯浅の調子がいい。旬な時期だから今がそのタイミング。調子が落ちてからでは遅い。腰に“故障歴”があり連投の心配も残るが、短いイニングでの投球内容なら、現状では際立っている。

 今年は岩崎を抑え役にという位置づけでスタートしたのに“もう代えるのか”という声は出るかもしれないし、岩崎自身もショックを受けるだろう。

 当然、湯浅も失敗を経験するに違いない。しかし、配置転換でより安定した救援態勢を整えるのもひとつ方法と考えるが、どうだろうか。

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