矢野阪神 延長十二回痛恨エラーから4失点 連続3失点以内も21試合でストップ

 延長12回、中野は中山の打球をエラーする(撮影・山口登)
 延長10回、長坂は空振り三振に倒れる
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 「阪神2-6巨人」(20日、甲子園球場)

 阪神は5時間3分の死闘の末、重い敗戦を喫した。延長十二回の4失点は守備のミスも絡んだものとなったが、結果的に得点は大山の九回の同点2ランのみ。矢野燿大監督(53)が打つ手も思うように機能せず、得点力不足は解消されないまま。何とか、チームとして現状を打破したい。

 総力戦の結末はあまりに残酷だった。今季最長5時間3分の死闘を戦い抜いたが、今季の延長戦は0勝5敗1分け。一度は追いついただけに、何とか勝ちたかった。矢野監督も「うん、もちろん」と絞り出した。

 2-2で迎えた延長十二回、先頭・中山の遊ゴロを中野がファンブルすると、一気に流れを失う。アルカンタラは岸田に死球、丸に右前打され、立岡に決勝の右前打を献上。渡辺、石井を相次いでつぎ込んだが、この回4失点。投手陣の連続3失点以内記録も、21試合でストップした。

 結果的に序盤の拙攻が響いた。初回、無死一塁は中野が三ゴロ併殺、二回1死一塁でも糸井が一ゴロ併殺に倒れ、先制のチャンスをつぶした。3点を追う七回の大山の三ゴロ併殺で今季併殺数32は両リーグ最多となった。

 「やっぱりミスが点になって、決めるところで点が取れないっていうね。流れ的には変わってないんで。今出てるメンバーの状態が上がってくることが必要かなと思う。後から行ったヤツも自分の仕事はしてくれている」

 矢野監督が嘆いたように、好機はあった。0-2の八回は連続四球で初めて得点圏に走者を進めた。代打・熊谷のバントで1死二、三塁。だが、続く今季初打席の長坂は空振り三振に倒れてしまう。現在は捕手2人制。六回から坂本に代打を送る積極采配を見せたが…勝利には結びつかない。投手も使いきった中、原口だけがベンチに残っていただけに、もどかしさも残ってしまった。

 この夜は「大阪タイガース」の復刻ユニホームを着用したが、4月の東京ドームでの3連戦に続いて4連敗となった。指揮官は「スタメンのメンバーに頑張ってもらわないと」と尻をたたく。チケット完売の週末に、猛虎の意地を見せたい。

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