自慢の投手陣で強力赤ヘル打線に挑む。阪神の金村暁投手コーチ（４６）が９日、１０日からの広島３連戦（甲子園）で送り出す投手陣への自信を口にした。

　今季は広島に５敗１分け。投打の歯車がかみ合わずに苦戦を強いられている。それでも虎投は４月２２日・ヤクルト戦（神宮）から「１４試合連続３失点以内」と奮闘中だ。広島３連戦は先発に安定感抜群の西勇、秋山、ガンケルを投入。ブルペンを預かる金村コーチも「（雰囲気は）めちゃくちゃいいですよ！」と手応えを明かした。

　「（打線と）ちょっとかみ合っていないというか、ただこちらとしてはやることは変わらないので。バッター一人一人抑えるというのは常々言ってますし、それがしっかりできているので、このままいければと思います」

　リリーフ陣は５月に入り失点ゼロと絶好調だ。アルカンタラ－湯浅－岩崎の「勝利の方程式」だけでなく、渡辺、浜地、岩貞、加治屋らも無失点を続けている。今後、勝ちパターンの投手に連投の負担がかかっても「岩貞でも浜地でも、そこにはめ込むことはできるし、その辺は見えてきた」と同コーチは自信たっぷりに話した。

　もちろん、広島打線も侮れない。チーム打率・２６１、１６１得点はリーグトップ。８日・ＤｅＮＡ戦（マツダ）では１試合５本塁打を含む２１安打１７得点と大勝した。阪神戦で打率・４２１、１本塁打、４打点のマクブルームも同試合で２アーチを放っており、気分よく甲子園に乗り込んでくるに違いない。４番に座る新助っ人を封じ込め、広島戦初星を呼び込みたい。