「中日１－０阪神」（６日、バンテリンドーム）

　阪神ＯＢでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏（６３）がバンテリンドームで行われた中日－阪神戦を解説。９回１／３を５安打１失点で今季初黒星を喫したものの、青柳の投球を絶賛した。

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　大野雄の完全試合も見たかったけど、青柳にも勝たせてあげたかった。だって９回２安打無失点だよ。大野雄が９回完全投球だから、そっちに目が向いちゃう感じだけど、青柳の投球も負けてはいなかった。

　最多勝と最高勝率の投手２冠を獲得した昨年が、自信と経験値になっているんだと思うけど、開幕から過去３試合で２６イニングを投げて４四死球。この日は申告敬遠が２回あったけど、実質的な四球はゼロ。ここに青柳が長いイニングを投げられている要因があると思う。四球が増えれば自然と球数が増え、長いイニングを投げることが難しくなる。開幕から４試合で８回、９回、９回、９回１／３と先発投手の役割を十分に果たせているのも、四死球減の効果が大きいように思う。

　変則タイプでありながら真っすぐで押せるパワーピッチャーだし、今年はストライクゾーンで勝負できているのが大きい。走者がいなくてもクイックで投げてみたりとか、細かいテクニックも駆使できているのも頼もしい。全く引きずる必要のない敗戦。次回登板が楽しみに思える内容だった。