阪神・秋山 5回2失点で雪辱1勝 直球の質改善 追加点許さず粘りきる
「阪神3-2中日」(28日、甲子園球場)
万全とは言えない中でも粘りきった。五回、岡林を中飛に抑えて2死二塁のピンチを脱出した阪神・秋山拓巳投手は右手でガッツポーズを作った。2軍再調整期間に登板機会がなく、中18日のぶっつけ本番。それでも5回5安打2失点で今季初勝利だ。
完投勝利した昨季7月9日・巨人戦以来の甲子園でのお立ち台。「本当に久しぶりに勝てて。みなさんの前で(投球が)なんとか勝ちに結びつくことができて、ホッとしています」と余韻に浸った。
二回には1死一塁から石川昂に甘く入ったカットボールを左翼席に運ばれ、先制点を献上した。ただ三回は1死から岡林をフォーク、A・マルティネスは直球を決め球に連続三振。自分優位に投球を進め、以降も追加点は与えなかった。
開幕から0勝2敗、防御率9・35と結果が出せず、10日に出場選手登録を抹消された。球速は130キロ台後半~140キロ台前半がベースだが「ストレートピッチャー」と自負している秋山は、直球の質を改善することが必要と実感。調整期間は「真っすぐを良くすることだけ」を心掛け、修正に励んできた。
お立ち台の終盤、岩崎から「もうちょっとイニングを投げてくれたら」と要望され、「長年の課題。1人で投げ切る試合を増やしたい」と決意。26日に31歳の誕生日を迎えた右腕が、白星を積み重ねていく。
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