平田2軍監督 2軍戦で野手9人の緊急事態にも「ピンチはチャンス」
「ウエスタン、阪神2-14中日」(13日、鳴尾浜球場)
阪神・平田2軍監督は大敗後、チームの緊急事態を「ピンチはチャンス」と前向きに捉えた。阪神2軍は、高寺が背中の張りで欠場し、原口、北條、陽川、前川が故障中。前日には、「感染拡大防止特例2022」で1軍にいた江越に代わって植田が昇格し、この日は野手9人での戦いを強いられ、12点差の敗戦を喫した。
スタメンには、5番から9番までに捕手登録の5人が名を連ね、藤田が一塁、片山が三塁、長坂が左翼、栄枝が捕手、ルーキーの中川はDH。4点ビハインドの六回1死満塁で左翼・長坂が平凡なフライを落球して失点するなどのミスも出たが、藤田が一塁で好守を見せるなどして活躍した。
平田2軍監督の一問一答は以下の通り。
-野手9人が全員出場する事態に。
「大変じゃないよ。これを大変と言ったら我々の仕事がなくなるやん。チャンスやんか。野球は9人で全員が出れるんだもん。こんなありがたいことないよ。最後の藤田のプレー(一塁手で強烈なゴロを体を張って、ブロッキングで捕球)見た?ああいうところでキャッチャーやった時に、内野手が感じてくれる。藤田がああいうプレーをする。1球に対する姿勢よ。こういうところよ。長坂はタッチアップを不慣れなところでしょうがないとして。怠慢でエラーしてる訳じゃないミスは、責められない。9人だから負けてもしょうがないという気持ちは持っちゃいけないのよ。そういうことやん」
-高寺選手がベンチに入らなかった。
「背中。急に。(試合前の)バッティング良かったんやん。前川もそうだし、栄枝もそうだし。今は背中の…サウナでよくマッサージしてくれるやん?ボキボキって鳴るところ。背中とか張ると疲労骨折とかになる可能性もあるので、無理させられへんねん」
-明日は原口などは。
「明日、原口はDHで出る予定」
-1軍がコロナで大変に。
「ピッチャーもおらんがな。3人あっちに行っちゃって。今度からの遠征もなかなかそうは行かん。それをやりくりするのが、我々の仕事やん」
-陽川の状態は?
「今あれやったら一軍上がれてたかもしれんのに広島でもう。これも脇腹」
-陽川も明日は出る?
「陽川も今日だいぶ動いていいみたいなんで、明日の状態を見て、1打席くらい立てるようだったら原口と2人でDHで使ってみるかどうか」
(続けて)
「小野寺は素晴らしいな。あの守備といいさ、やっぱりねすぐ一軍に10日で上がるんだというね、1打席とも無駄にしないよ」
-打席に立てるし、ピンチをチャンスだと思えばいい。
「そうやん。試合ができているじゃん。藤田でも、いかにけん制1球でファーストって、神経を使っているかとかさ。片山でもサードでさあ。キャッチャーだけでなく違うポジションを守れるのなら、彼らも上に行った時に有利になるのよ。そういうのは、なんでもプラスに考えないと。打席に立って、勝つことが選手たちの経験になるんだから」
-きょう1軍に3人上がったが。
「チャンスだから。チャンスなのよ。どういうことが起こるかわからんから。みんなそういうためのチャンスやん。去年、ヤクルトでもコロナが増えて、それで塩見なんか1番を勝ち取ったやん。そういうことでしょ。そのために、われわれファームがあるんだもん。チャンスやん。ちゃんと書いてよ」
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