阪神・ドラ4前川 開幕一軍へ執念の由伸撃ち 3球連続ファウルのちカーブ食らいついた
「オープン戦、オリックス2-3阪神」(18日、京セラドーム)
阪神のドラフト4位・前川(智弁学園)の執念が山本を上回った。同点の五回無死一塁。カウント1-1から「振って学んでいくという姿勢は変わらずに」と3球連続ファウルで粘り、6球目のカーブにも食らいついた。フラフラと上がった打球は左翼線にポトリ。京セラドーム大阪が沸いた。
昨季のパ・リーグ5冠右腕から価値ある“金星打”。「ワクワクというか楽しみでした。9打席か10打席ぶりのヒットだったので、少しホッとしたというか、打てて良かったです」と振り返った18歳に対し、矢野監督は「1本出ただけでもたいしたもの」と褒めた。
1軍戦初出場の13日・巨人戦で2安打の上々デビュー。だが、15日からのソフトバンク2連戦では計8打数無安打4三振とプロの洗礼を浴びた。この日の試合前には2年連続首位打者のオリックス・吉田正のフリー打撃を凝視。「頭が全くぶれていなかったので」と一流の極意を学んだ。
阪神の高卒新人野手が開幕1軍に入れば、1974年の掛布雅之以来48年ぶりの快挙。指揮官が「将来タイガースの中心バッターになっていくような素材」と太鼓判を押すドラフト4位ルーキーが、残りオープン戦2試合でも結果と内容を示し、偉大な先人と同じスタートラインを目指す。
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