阪神・伊藤将 三回までパーフェク投から大乱調 まさか四回6失点もローテ不変

 4回、松田にソロを浴びぼう然とする伊藤将(撮影・飯室逸平)
 ソフトバンク打線相手に力投する伊藤将(撮影・飯室逸平)
 3回、打者リチャードへの投球後に顔をしかめる伊藤将(撮影・田中太一)
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 「オープン戦、ソフトバンク6-9阪神」(16日、ペイペイドーム)

 まさかの大暗転だ。開幕ローテ入り確実の伊藤将が6回9安打6失点、92球と炎上。三回まではパーフェクト投球だったが、四回に突如崩れた。

 まるで別人に変わってしまったようだった。発端は8-0の四回1死。佐藤直を内角直球で詰まらせたが、中堅・近本のわずか手前にポトリと落ちる不運な二塁打に。初めて走者を背負うと狂いが生じ始めた。

 続く柳田に左中間へ二塁打を浴びて1点を献上。さらにグラシアルにも直球を右中間フェンス直撃の適時二塁打とされた。なおも1死二塁で、栗原に甘く入ったスライダーを完璧に捉えられ、右翼席へ2ランを被弾。続く松田にも外角高め直球を右翼席へ運ばれ、2者連発を喫した。

 結局この回だけで34球を要し、打者一巡の8安打6失点。五、六回は無失点に抑えて修正した姿を見せたものの、降板後は「自分自身の状態やボール自体は悪くなかったと思います。ただ、四回は高めにボールが集まりましたし、ランナーを背負ってからの間の取り方などで反省点が出た」と悔やんだ。

 オープン戦の登板はこの試合が最後となる見込み。だが、4回3失点だった前回8日・広島戦(甲子園)に続き、2試合連続で不安が残る結果となった。 ただ、矢野監督は「状態としてはちょっと上がったのかなって思っているんやけど。しっかり反省して、やるしかないよね」と話し、開幕ローテは不変の見込み。「修正して、しっかり準備をしていきたいと思います」と左腕。開幕までに、不安を取り除く。

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