阪神・ケラー「KKと呼んで」奪三振量産宣言&愛称定着アピール!

 ウィルカーソン(左)とカイルは笑顔でポーズを決める(撮影・山口登)
 キャッチボールするケラー
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 阪神の新外国人、カイル・ケラー投手(28)=前パイレーツ=とアーロン・ウィルカーソン投手(32)=ドジャース傘下3A=が10日、兵庫県西宮市の球団施設で入団会見に臨んだ。ケラーはイニシャルから取った「KK」というニックネームをアピール。新球種を携えて来日したことを明かし、奪三振量産を宣言した。

 ハリウッド俳優のようなスマートさを漂わせ、紳士的な態度で質問に答えていったケラー。「カイル・ケラーでKKと呼んでいただけたら」。早速、ファンに向けてあだ名をアピールした。

 野球でKは三振を意味する。「その名に恥じないようにたくさん三振を取れたらなと思います」と力強く宣言。最速160キロのストレートに加え、カーブは空振りが取れる威力を誇る。昨季、3Aでは18回1/3を投げ、31個の三振を奪った。「やっぱり投げていて三振を取る瞬間というのは、これほど気持ちの良いものはないですから」と奪三振へのこだわりは強い。

 昨季は直球とカーブの2球種で勝負したが、選択肢を増やすため昨年のオフ期間からスライダーとカットボールの中間のような変化球の習得に励んだ。2月は米国で週1、2回のペースでブルペン入りしており「順調に来ている」と新たな武器の手応えを実感する。

 コロナ禍で春季キャンプには参加できなかったが、現地でトレーニングを積んでおり「すぐにでもゲームにいける」状態だという。今後は12日にシート打撃へ登板予定。早ければ15日の2軍練習試合(鳴尾浜)、もしくは同日のオープン戦・ソフトバンク戦(ペイペイ)で実戦デビューする可能性がある。

 この日の午前中は甲子園に初めて足を踏み入れ、別メニューで軽く体を動かした。練習前の円陣ではチームメートに「KKと呼んでほしい」と自己紹介。投内連係が始まると食い入るように見つめ、旧知の仲であるガンケルと言葉を交わす場面もあった。

 開幕に向けて「コンディションとしては絶好調です」と腕をぶした新助っ人。17年ぶりのリーグ優勝へ、ケラーがスアレスの大きな穴を埋めてみせる。

 ◆カイル・ケラー(Kyle Keller)1993年4月28日生まれ、28歳。米国ルイジアナ州出身。193センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。背番号42。サウスイースタン・ルイジアナ大から15年ドラフト18巡目でマーリンズ入団。19年8月にメジャーデビュー。20年のエンゼルスを経て、21年はパイレーツでプレー。メジャー通算成績は44試合1勝1敗、防御率5・83。

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