阪神・ドラ4前川 矢野監督のハートつかんだ 岩崎からフェン直二塁打「対応良かったと思う」

 シート打撃でボールに食らいつく前川。右奥は矢野監督(撮影・北村雅宏)
 シート打撃前、トレーニングする前川右京(撮影・北村雅宏)
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 一振りでハートをガッチリつかんだ。阪神のドラフト4位・前川右京外野手(18)=智弁学園=が8日、鳴尾浜で行われたシート打撃で岩崎と対戦。見事に二塁打を放ってみせた。

 今年初めて打者相手に投げる調整段階とはいえ、相手はバリバリの1軍トップクラス。「初球の真っすぐはグーっと伸びてくる感じで、今までに見たことがないくらいの軌道だった」と舌を巻いた。

 それでもカウント2-2からの外角直球を鮮やかに逆方向へはじき返す。打球は左翼フェンスに当たる二塁打となり、「初球の軌道を頭に入れながら、2ストライクからの対応は良かったかなと思います」と胸を張った。

 視察に訪れた矢野監督は打撃練習から前川に熱視線を送っていた。「バッティングをしていたら矢野監督がいたのでびっくりしました。より一層、気合が入りましたね」と笑顔で明かす。

 その指揮官は「ほんと順調に進んでいれば、こっち(1軍)で見てみたいと思っていたけど…。高卒1年目であれだけしっかりとしたスイングができるというのはね。本当にこっちで見てみたい」とぞっこんの様子だ。

 「これからどんどん試合を重ねて、しっかり自分の求めている結果が出せるように」と前川。次代を担う和製大砲への期待は増すばかりだ。

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